お知らせ

第46回日本てんかん学会出席(1日目)

まずは「てんかんかな」「認知症かな」と思うご家族や同僚がいる方に。
その様子をホームビデオやケータイに撮ってきてください。百聞は一見にしかず、診断の最短距離です。これが今学会で確信を得た最大の収穫。
なぜなら、専門家の間でも、発作のビデオがないと、話がなかなか先に進まないから、です。

さて、てんかん学会に出席してきました。
まる2日間にわたり、教育セミナーに出席。今回、てんかん学会初めての企画、とのことで、てんかん全般について学ぶ機会として出席。

神経内科医にとっては、あまりなじみがなく、しかし患者さんの数は、多い。
神経内科の盲点となっている分野。

てんかんは、患者さんの数からいえば、脳神経領域疾患のかなりのボリュームを占めます。しかし、かつて神経内科医のなかでは関心が少なく、なかなかまとまったレクチャーを受けることがありませんでした。そこで、一度包括的な話を聞きたいと思っていたところでした。日本では、てんかんは、小児期発症のものは小児科、成人では精神科が主体で診てきた、という歴史的ないきさつがあります。

しかし、既に米国では、てんかんを診療する医師のうち精神科医は1%まで低下しているといわれています。精神疾患ではなく、神経疾患としての枠組みで診断・治療する方がベター、という考えによるものです。日本でも、その流れで、若い精神科医はてんかんを専門にすることがほとんどなくなってきており、今後10年ほどかけて、てんかんは穏やかに神経内科領域にとりこまれていくことが、予想されます。

実際、日常臨床でも、物忘れ外来に受診するご高齢の方の中に、側頭葉てんかんの方をお見かけするようになりました。若い患者さんで、「手がぴくっとする」などとおっしゃって受診する方の中には、若年性ミオクローヌスてんかん(JME)の方もいるはずです。

出席した結論から言うと、初めての企画、とのこともあり、準備または教育の熱意、あるいは技能が不足していたのか、あまりピンとこないレクチャーの方が多く、やや期待外れ。今後ほぼ見る機会のない乳幼児のレクチャーがたくさんあったのも興味を持てなかった原因。

浜松で13日土曜の夜に出席した、産業医大の赤松先生の1時間の講演および、その後の質疑応答、情報交換会でのお話し、のほうが、はるかに役立ったのは、ちょっとした皮肉。東京帰りでとても疲れていたけど出席して良かった。神経内科の赤松先生も、学会から北九州にもどる途中で、浜松に立ち寄ってくださったんですね。あーここでお断り。学会帰りで疲れていると、さすがにいつもの粘り強さは半減しています。その時期は、できればガンガン言ってくるのはお控えいただければ幸いです。

この3日間の簡単なレヴューをしておきます。私的なまとめですので講師のお名前は特に記載いたしません。文責は私にあります。

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白鳥内科医院

〒430-0814 静岡県浜松市南区恩地町192
電話:053-427-0007  FAX:053-427-0005


主な診療内容

物忘れ(認知症)外来
頭痛外来(6歳以上の小児を含みます)
パーキンソン病とその類縁疾患


診療時間

月曜日・火曜日・金曜日
9:10~11:00
15:30~17:30
土曜日・日曜日・祝日
9:10~11:00

学会、長期・短期研修など、水・木以外の休診日は、診療日時案内をご覧ください。

現在、予約は再診患者さんで若干込み合っている状態です。
恐れ入りますが、初めての方は、予約無しで、お早目の受診をお願いいたします。
お越しになる際は、必ず、時間に余裕をもっていらしてください。
認知症の診療には、多くの時間と手間がかかるからです。

また、再診で、予約の日に来られなかった方も、予約無しでお願いします。
混乱を避けるため、予約日時の取り直しは一切ご遠慮いただいております。

2017年から、1時間当たりの予約患者さんの数を減らし、以前に比べると、はるかに待ち時間は少なくなりました。


休診日

水曜・木曜
(毎週日曜・祝日診療)


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