お知らせ

鵠通信 ― くぐいだより ― 第131号

R2 6月号


「お上のお達し」や「垂れ流しの報道」を鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考 え、行動を工夫する

~新型コロナ時代の健康づくりの勧め~

まさかあなたは家に籠ったりしていませんか?
「ステイホーム」なんて偉そうに言っていませんよね。
これからお話しすることは、あくまでも、静岡県民、浜松市民に向けたものです。都民や大阪周辺、北海道や北九州向けのお話ではありません。
当院のCOVID-19に対する姿勢は、GW中に、お知らせに載せたとおりです。COVID-19(新型コロナウィルス感染症)に対する当院の考え方
しかし、いまだに「散歩には行っていいのか?」とか、「散歩中にマスクをする必要があるのか?」という話が絶えません。あまりにも情けないので、数年ぶりに「くぐい便り」を更新することにしました。

いいかどうかというより、それどころか外には出なくてはいけません!体力気力が衰えれば、コロナどころではありませんよ。もちろん散歩中にマスクは不要です。おしゃべりしながら歩く人は、例外ですが。人と出会ってお話をするときに備え、マスクを持ち歩く必要もあるでしょう。ついでに買い物によるなら、お店でもマスクして下さい。

結果的に、浜松市では、流行地への旅行をした方や、夜の飲食店以外では、ほぼ感染者が出ないまま、一波は終了しました。この間、過度に家にこもっていた方は、精神的に不安定になったり、認知症状が進んだり、足腰が衰えたり、頭痛が増えたり、大変気の毒な状態になった方も少なくありません。しかも、病院が怖いから、受診はできない、なんてナンセンスです。緊急事態宣言が終了し、慢性頭痛や認知症の初診の方が当院にももどってきたことから、ほっとしています。過度な受診抑制は、ステイホーム同様、健康被害を起こしかねません。当院は特に、再診はほぼ予約の方のみですから、三密にはなりません。安全です。

ステイホームといえば、都知事が言い出したことだと承知していますが、あくまでも都民に向けての発言です。都知事が静岡県民にむけて発言していたらおかしいですよね。誤解のないように付け加えれば、浜松市でも、夜の飲食や、人の集中する場所、流行地への行き来は避けるべきです。しかし、東京中心の報道に頭を乗っ取られ、家にこもるようでは、愚か者。散歩をするにも密、という東京と、もともと疎な浜松を同列に論じるのはばかげています。

ましてや、モーニングショーなどというのは、名前のごとくショーであって、一種のエンタメです。お笑いと同じジャンル。報道ですらありません。真剣に毎日見るようなものではないのです。

コロナの女王が、正義面したジャーナリストと組んで、なんとかの一つ覚えのように「PCR」と連呼している番組があります。彼女は「PCR検査の件数が少ないままいけば、2週間後には東京はNYのようになる」と発言したそうですが(私はごくたまにしかこの番組を見ないので、伝聞です。しかし、似たようなことは言っていましたね。数人の患者さんもそのように理解していますし)、PCRの件数は少ないまま、東京でも第一波は収束していることはご存じのごとくです。しかし、彼女がご自分の発言に釈明をしたでしょうか?していたなら教えてください。
実際は、コロナの女王こと岡田さんの来歴を見ると、医師資格すらなく、PCR検査にかかわったことがある履歴は見当たりません。それでもPCRについてそんなに語る資格があるのでしょうか?最初のころコンビを組んでいた、中野先生という開業医師は、PCRで確実に新型コロナの診断がつくような話をされていたので、「それはどうかな?」と思い、自分で医学文献にあたったところ、武漢から出ている報告で、感度はほぼ60%という数字があったので、この先生が、あまり勉強していないか、事実誤認を平気で話すことが分かりました。その後、彼をTVであまりお見かけしないようになったのは、偶然ではないでしょう。私も参考文献をつけて、番組に投稿しましたからね。
PCR検査が不要だというわけではありません。むしろ必要です。保健所などという
比較的小さな地方組織にまかせているから件数が増えないのです。せめて県単位で一台くらいは全自動に近い検査機器を数千万円で導入し、運用は民間に任せれば、件数は自然に増えます。検査依頼の際に、民間検査会社が何年も前から導入しているように、決まったフォーマットに入力するようにすれば、結果が出てもいつの検査かわからない、同じ人が何回も検査をすることがあるから、新たな患者なのか同じ患者さんの2回目の陽性かもわからない、などという馬鹿げたことは起こりません。検査の仕組みを、賢い人が設計しないから、十万円重複入金問題、みたいなことがあちこちで起こっているのです。利権ありきで巨額なお金を動かすから、プアーなものにとてつもない予算が必要になるのです。これは政治の機能不全で、コロナがきっかけで、明白になっただけのことです。

つまり、TVや政府の言うことをすべて鵜呑みにしていては、駄目だということです。
もちろん、素人の方が医学文献にあたって調べるのはハードルが高すぎます。でも、「本当に家に籠る必要があるだろうか?」という疑問は必要でしょう。目的は「家にこもる」ことではなく、「人との接触を減らすこと」「特に、ハイリスクの人が集まると思われる場所を避けること」だと理解していれば、おのずと行動は決まってきます。
その目で探せば、必ず身近に行動できる疎な場所があるはず。

「公園の駐車場も閉鎖されていた」と嘆くだけではなく、どこなら人も少なく、自分にとっては魅力的で、しかもさほど人に迷惑をかけずに行動できるか。それを探るのは、楽しみでもあります。自粛警察みたいに「あれもだめ」「これもだめ」という態度では、戦時中の日本のようです。日本では同調圧力が強いため、強制的ではなく、人の移動を減らすことができたのですが、あまりほめてばかりもいられないと思います。この同調圧力のため、日本では個性が育ちにくいし、新たな産業も生まれにくいのは、たびたび指摘されてきたことです。

次回は、自粛期間中の私の新たな行動、をご報告しようかな。
ご存じのように、私は大の旅行好きで、この三年間、夫婦で世界中を旅してきました。
夫婦ともども「ちょっと無理したけど、世界を旅しておいて良かったあ」と振り返っています。休診期間中は、皆様にもご協力いただきました。有難うございました。
まあ、これから2年くらいはおいそれと海外には出かけられそうにないし、今年前半に予定した旅行も、大変な思いをして現在キャンセル作業をしていますが、そんな私が選んだ新たな生活、健康維持を兼ねた趣味とは?


お知らせ一覧を見る

白鳥内科医院

〒430-0814 静岡県浜松市南区恩地町192
電話:053-427-0007  FAX:053-427-0005


主な診療内容

物忘れ(認知症)外来
頭痛外来(6歳以上の小児を含みます)
パーキンソン病とその類縁疾患


診療時間

月曜日・火曜日・金曜日
9:10~11:00
15:30~17:30
土曜日・日曜日・祝日
9:10~11:00

学会、長期・短期研修など、水・木以外の休診日は、診療日時案内をご覧ください。

現在、予約は再診患者さんで若干込み合っている状態です。
恐れ入りますが、初めての方は、予約無しで、お早目の受診をお願いいたします。
お越しになる際は、必ず、時間に余裕をもっていらしてください。
認知症の診療には、多くの時間と手間がかかるからです。

また、再診で、予約の日に来られなかった方も、予約無しでお願いします。
混乱を避けるため、予約日時の取り直しは一切ご遠慮いただいております。

2017年から、1時間当たりの予約患者さんの数を減らし、以前に比べると、はるかに待ち時間は少なくなりました。


休診日

水曜・木曜
(毎週日曜・祝日診療)


トップに
戻る