現在3種のコリンエステラーゼ阻害薬と、1つのNMDA受容体拮抗薬がある。
その成果と課題を考察。
ガランタミンの症例
75F
海馬の萎縮も見られる例
ドネペジルからガランタミンに変更して改善した
ガランタミンのAPL作用が効果か?
イクセロンパッチ
AChEとブチルコリンエステラーゼBChEの両者を阻害するdual 阻害作用
欧米でPDDに対し唯一承認されている
症例
91F
アリセプトからリバスチグミンへの変更で改善
特にADL改善が高い
86F
AD+PDD
長谷川R改善
幻覚にも効果
少量4.5mgから早期に効果
65F
AD+PDD
長谷川R改善 歩行も改善
FDAでもPDDでリバスチグミン承認している
ADLの低下が高いほど効果あるようだ
BChEはアルツハイマーで上昇している
海馬 扁桃体 視床に多く分布
グリアに沢山あるが神経細胞にもある
使い分け
65歳以下で家族歴あり、長い治療が必要 ガランタミン
ADLの低下がある、アドヒアランスに問題がある リバスチグミン
中等度以上で、興奮がみられる メマンチン
フロアから
・リバスチグミンで認知能は改善しなくでもADLよくなるのは、前頭葉への投射経路が関連?
そうだろう、PETで前頭葉改善するデータ有
構造式それぞれ違う
作用も違うことを意識しよう
ACEIの中での違い
いろんな面から、長期的に検討が必要
遺伝的要因もあり 個々人で違う
切り替えで効果があることがあると認識しよう
フロアから
・感覚的にでもいいがどんな時にアリセプトからスイッチしますか?
まずはアドヒアランスを考える
リバスチグミンは貼付剤だから介護者が使いやすい
歩行もよくなる PDDがよくなるから?
意欲や言語を改善
若い人はガランタミンを考慮、2回飲まないとならないが。
・PDDでACEIはADよりさらに効果があるという論文あるが?
睡眠が良くなる
注意力が上がる
幻覚・幻視改善 ACh関連?など
若年はかなりジェネティック
しかし、高齢ではヘテロだろう
DM-ADなどが示すように、AD患者でも危険因子が違う
だから生活習慣病により早く介入をする必要がある
良いライフスタイルが望ましい
2年発症を遅らせれば、経済的に1兆円の効果あるし
つまり、予防の段階では、このヘテロさに注目して治療をする
発症してからは、今のところ治療には差が出ない
家族からの評価が大切
介護負担 コミュニケーション ADL
変化なければ(悪化しなければ)継続
投与しても低下、長期投与で頭打ちの時はためしに切り替え
評価期間としては3ヶ月で
下がってくるようなら、切り替え
図を書いて家族に説明するといいかも
薬飲める環境を整えるのも大切
実は飲んでいないだけかも
フロアから
・いつまで薬を続ける?
外来で見ることができる期間は限られている
続けることでADLは保たれるというデータはある
コミュニケーションが取れていれば、継続しては?
・欧米では胃瘻をしない その面でも日本は違うガイドラインを作るべきでは?
そうだが、家族の考えもある
最重度では適応外だろう
アリセプト10mgも、最重度では除外
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