お知らせ

第33回認知症学会~てんかん関連~


高齢者てんかんと認知障害 紛らわしい例

75F
物忘れ
アパシー ぼーとしている
見当識以外はだめ
左前側頭部にスパイク
CBZで記憶が改善
レスポンスもいい
5年後も一人暮らしで来ている
CBZ自己中止間は再発

易怒性
実行機能障害 機械を使えない
構成障害伴う例も
アパシーが多い
5例全例
左にスパイク

初老期以上
亜急性
見当識は比較的いい
てんかん発作はない
画像は非特異的
EEG てんかんスパイク
CBZで速やかに改善
中断で再燃

てんかん性健忘

一過性てんかん性健忘
発作間欠期にも症状が持続

側頭葉てんかんが多い
報告では発作を伴う例もあるが、微細である

メカニズム
なぜ持続的に記憶障害が?
サブクリニカルシージャー?

ADのモデルマウスで海馬や皮質に持続的にスパイクが見つかった
共通病態があるのでは?

記憶障害主体のてんかんは認知症と誤診されがち


神経内科の立場から

TGAのなかから、てんかん性が明らかな場合はTEAとして命名
一過性てんかん性健忘
しかし、持続する例も
*TEAの特徴(橋本律夫:健忘症候群を呈するてんかん. 神経内科 Vol.72 245-251 2010)

  1. 中年から高齢者に発症し、男女比は約2:1で男性に多い
  2. 健忘発作は前向(性)健忘と逆向(性)健忘が併存していることが特徴で、患者はときに同じ質問を繰り返す
  3. 前向(性)健忘はしばしば不完全で、患者自ら「憶えることができなかったことを憶えている」と訴える
  4. 発作は一般に日中の覚醒時に起こる
  5. 幻臭、自動症、短時間無反応の状態が健忘発作に伴って、あるいは単独でみられることがある
  6. 健忘発作の持続時間は1時間以内のことが多いが、ときにそれよりも長い
  7. 比較的少量の抗てんかん薬によく反応する
  8. 発作間歇期にも多くの患者では健忘を訴える

部分てんかん
繰り返す一過性健忘
その間は認めない

物忘れを主体に受診400例
26例がTEA
診断がつくのに平均2年
MMSE リバーミード正常例が多い

うつ 不安 易怒性がめだつ例も
RBD伴う例も
緩慢になる
道に迷う
CPS
5割で見られる
脳波異常はほぼ認められる
CBZ100mgでほぼ改善
精神症状も改善 80%以上

平均73才
女性に多い
記憶が飛ぶ 40%
精神症状 70%
CPS50%
神経心理はほぼ正常

57才F
右利き
物忘れ
1年前から不安 メンタルでうつと診断
体重減少
出かけたことを忘れる
記憶が途切れる感じ
家族から自動症

表情が乏しい
長谷川28点
脳波異常
右扁桃体腫大
SPECTで集積低下
10分から数十分の健忘
CBZで不安発作、健忘ともに改善 味覚も改善

てんかん性高次脳機能障害
河村ら

ひとり暮らしだと診断が困難


精神科の立場から

診断
年間850例の物忘れ
EEG全例行う
VD、LBD少ない ほかの施設に行くからだろう

65才からてんかんは増える
子供以上に多い

非痙攣性が多い
あっても軽微

高齢者の5%で側頭様にスパイク

69M
昔話に入れない
妻との旅行覚えていない
道に迷う
ADと診断されガランタミン
しかし、診断に不満
長谷川28点
海馬硬化 1.5Tでは出ないようだ
スパイク有
倒れたことありませんよ!
しかし、CBZで改善

誤診はほぼ半分はAD その他MCI

左側のスパイクでBPSDがでやすいようだ
無気力 興奮 易怒性
非痙攣性の症状も多くない
iNPHよりも頻度が多い

治療
ラモトリギン、ガバペンチンも

抗てんかん薬
BPSD70%改善
残存したBPSD 妄想、無気力など

認知機能は60%で改善

脳波もほぼ改善

CBZ平均200mg使用


若年性と高齢発症の側頭葉てんかんの比較

若い方 海馬硬化
発作すぐに家族気が付く
口くちゃくちゃ
徐波
約2分間

79才F
きつねのように口をとがらす
口部自動症
脳波改善しても
娘が話しかけてもぼんやり
しかし娘は気が付いていない
うまくしゃべれない
ようやく娘も気が付く
右扁桃体腫大

67M
昼の発作に加え、入眠後1時間後あたまをばったんばったんする
右扁桃体腫大
RBD疑いだが
前頭葉由来の過運動発作ににている

病理Op

ガイドラインに診断 EEG含まれない
より頻度が高いのに

診断に脳波は必須
昼間の睡眠でもいい
デジタル脳波計が特に有用
振幅変えたり、上級です


海馬硬化

病理の立場から

海馬硬化症 認知症の原因病理の一つ

純粋型海馬硬化症性認知症
認知症剖検1771例の0.5%

海馬CA1 海馬支脚

22例は血管変化、AD変化をともなう
左優位例でCDRより重度
側頭葉てんかんとして診断されていたのは1例だけ

TDP43蓄積

海馬硬化症はMCI、ADの1%前後


総合討論

メモリークリニック初診の6.5%がてんかん
脳波診断が難しいことも
特に覚醒時だけだと検出が下がる
半数は睡眠時だけしか異常が出ない
CPS家族が見ても気が付かない
ビデオ脳波が有用
CPSが本当になかったかどうかも??
単純部分発作もあるのでは
さまざまな高次機能障害
ひとり暮らしや高齢夫婦同士ではさらにわからない

3型に分かれる
てんかん性健忘

脳波異常がなくても抗てんかん薬に反応があれば診断

海馬硬化のある方で、どういう症状?
扁桃体腫大は?

海馬硬化症の方は、アムネスティックタイプであまり進行しない
ADとの合併
優位半球で強い

扁桃核腫大
いろんな病態?
遠隔が低下で近時が保たれる
抗てんかん薬でMRIも改善

レビーだと思ったら脳波をとることが大切
意識の変動はてんかんかもLBDかも
レビ―と海馬硬化が合併した例はない

海馬だけでなく、ほかの部位でTEAおこさないか?
視覚性の幻視 てんかんかも

DLBは扁桃核が侵される
てんかんおこして不思議はない

高齢者てんかん MCIレベルのことが多い
中等度以上にはなりにくい?
明らかに認知症であれば、合併など考える?
間欠期はとてもいい例もあるので

若い方のTEは未治療だとひどくなるが、高齢者では、全身けいれんにはならなくて、でも認知障害は進む

高齢だと不安?
初期からBPSDある場合、てんかんの可能性があるのでは?

イクタルかインターイクタルの症状??
抗てんかん薬でいろんな症状改善
普通はインターイクタルと考えるところだが、抗痙攣薬が効果があるのだからイクタルの症状と考えるのもあり


ランチョンセミナー 高齢者の認知症とてんかんの鑑別重要性

てんかん
高齢者に多い
半分は特発性 脳卒中やアルツハイマーだけではない
特徴
  記憶障害
  家族が高齢化していて理解できないことも多い
高齢者てんかんと記憶
てんかん性健忘 発作前、後、発作間とあるが、発作後が長いのが特徴
アルツハイマーと診断されていたてんかん
79F
73才の頃からキツネのように口をとがらすことが
その間会話ができない
アリセプトが効かない
側頭葉てんかんだった
特徴
1、初回発作から2回目の発作 67%と、繰り返すことが多い、したがって1回目の発作で治療開始
2、発作はCPSがほとんど 99%
3、自動症が目立たない 意識変容が多い
4、記憶の脱落 ここで誤診される
5、覚醒時の脳波では診断できないことが多い
治療 テグレトール50mgから開始
ただし、中毒疹が多いことに注意 特に日本人 鎮痛剤、抗生剤の次に多い
身体合併症
特に癌の時、抗がん剤との相互作用、酵素誘導に注意
したがって新規抗てんかん薬がいい
認知症との鑑別
1.見当識障害は認知症で多い
2.記銘力低下は軽い
3.日による差が多い

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白鳥内科医院

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