お知らせ

イブニングセミナー 日常診療に潜む危険な頭痛―自験例から学んだこと

神経疾患の中で一番多いのが頭痛

次いでてんかん 脳卒中

・24M トラック運転手
持続する頭痛
10月13日なんとなく頭痛
翌日休んだ
近医に 嘔吐5回
CT、採血OK *フロアから しかし振り返ると硬膜に沿って出血?
夜間も頭痛で眠れない
総合診療部に
片頭痛を疑ったが、頭部CTを
正常
大前提の5回以上の発作、は満たしていない
イミ皮下注でやや改善
イミグラン経口で効果なし
再度受診
神経内科に
MRI A 頭痛4日目
正常
1週間後複視あり再診 頭痛はやや改善
外転神経麻痺 脳ヘルニアの所見
肥厚性硬膜炎を疑い造影MRI
エンプティーΔサイン!!
髄液圧246㎜ 除脈・高血圧は急性脳圧亢進サイン
最初のMRI T2* 頭頂部で脳溝とは別に線条に低信号、脈管内に血栓
本来CVT診断できていた

上矢状静脈洞に多い
危険因子 感染症 自己免疫疾患 妊娠産褥 悪性腫瘍 腎不全 脱水

CVTに特徴的な頭痛はない
(横臥位になると悪化・モーニングヘデック)
T2*が有用
しかし、まずは疑うことから始まる
難治性の頭痛
非典型的

重症感を大切に!
静脈系も鑑別に


脳卒中の新たな予防戦略

脳出血は減り脳梗塞が増えた
しかし脳出血は再度死亡率が増えている
人種差でいうと、アジアは白人の2倍
抗血小板薬 抗凝固薬を使用していると脳出血時に死亡率が上がる
これが最近での脳出血死亡率が増えている理由だろう

・60才M HTN ラクナ梗塞
T2*で出血有
アスピリンを隔日投与に
頭痛 右麻痺で受診 基底核出血

75才F 右内頚動脈狭窄
クロピドグレル投与
血圧は安定
頭痛ふらつきで受診
T2*で出血増えている

・41M 右麻痺
BAD 大血管は問題なし
オザクレル ラジカット
アスピリン投与
血圧高めだがBADなので様子見
頭痛前頭部
翌朝意識障害
大出血
入院時のMRI T2*で微小出血あった 反省点
脳梗塞あればT2*必須 出血あれば脳梗塞でもアスピリンは禁忌

微小出血があるとアジア人では脳出血の危険因子となる
白人ではならない
シロスタゾールはアスピリンに比べて出血が少ない
症候性出血はすべてT2*での微小出血の場所からだった
アスピリンは脳梗塞2次予防で脳出血を1.6倍増やす しかし脳梗塞22%しか減らさない
頭蓋外出血は2.6倍に
アスピリンは過去の薬に

大塚のデータ
シロスタゾールはアスピリンに比べて25%さらに脳梗塞を減らす
出血は半分しかない

血圧140以上だと出血多い
特に140以上ある人ではアスピリンは危険

シロスタゾール投与群では、アジア人でも白人並みの出血頻度に減る
白人はもともと出血少ないのでアスピリンでもいいのだが
だから外国のガイドラインとは違う
現在脳卒中のガイドライン改訂中

クロピドグレルは75歳以下体重50kg以上の人なら安全

シロスタゾール 頭痛・頻脈が副作用 心不全がなければ1次選択
クロピドグレル アスピリンを上回る効果? レジスタンス・併用薬の問題あり2次選択
アスピリンは保険未加入者が多いアメリカで使う薬?

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白鳥内科医院

〒430-0814 静岡県浜松市南区恩地町192
電話:053-427-0007  FAX:053-427-0005


主な診療内容

物忘れ(認知症)外来
頭痛外来(6歳以上の小児を含みます)
パーキンソン病とその類縁疾患


診療時間

月曜日・火曜日・金曜日
9:10~11:00
15:30~17:30
土曜日・日曜日・祝日
9:10~11:00

学会、長期・短期研修など、水・木以外の休診日は、診療日時案内をご覧ください。

現在、予約は再診患者さんで若干込み合っている状態です。
恐れ入りますが、初めての方は、予約無しで、お早目の受診をお願いいたします。
お越しになる際は、必ず、時間に余裕をもっていらしてください。
認知症の診療には、多くの時間と手間がかかるからです。

また、再診で、予約の日に来られなかった方も、予約無しでお願いします。
混乱を避けるため、予約日時の取り直しは一切ご遠慮いただいております。

2017年から、1時間当たりの予約患者さんの数を減らし、以前に比べると、はるかに待ち時間は少なくなりました。


休診日

水曜・木曜
(毎週日曜・祝日診療)


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