お知らせ

特別企画1 頭痛のトピックス メカニズムから治療まで

慢性頭痛の診療ガイドライン2013のポイント

新しく加わった点を羅列

クモ膜下出血の診断
腰椎穿刺は努力 法的に強制できない

解離性動脈瘤の診断
症例 40M 重いものを持ち上げ 頸部捻転 頭痛 その後めまい
椎骨A写らない

片頭痛と脳梗塞
45歳未満で 喫煙 避妊薬使用あると危険度がます
2010Kurth

経口避妊薬は安全?
前兆あれば禁忌

片頭痛の予後
長期的にふつうは加齢でよくなる 3%悪化
1年後は25%は寛解 25%慢性化
先天性(親・胎児のときの母親の薬物乱用) もともとの頭痛頻度 女性 共存症(いびき・外傷・睡眠障害・肥満) 環境(ライフイベント・教育レベル・収入)

トリプタンはSSRI・N併用可能

妊娠中 デパケンは避ける
授乳中 スマトリプタンは米国小児学会では安全 エレトリプタンは移行が少ない

変容性片頭痛と慢性緊張型は鑑別困難

小児 スマトリプタン点鼻 体重40kg以上で20mg リザトリプタンは受容できる
予防はトピナ 保険適応なし


国際頭痛分類改訂版 ICHD-IIIβのポイント

正式には2016発行予定

分類
慢性片頭痛がサブタイプに独立

小児周期性症候群
周期性嘔吐
トルティコーリス 正式に分類
頭部が片側に傾く

前兆を伴う片頭痛
網膜片頭痛サブタイプに
時間は5~60分

家族性片麻痺性片頭痛
FHM1から4まで

慢性片頭痛
MOHとの鑑別
50%はMOH
中止しても改善しないのは、CM

めまいをともなう片頭痛
前庭症状をともなう
脳底前兆の60%以上でめまい

CMとCTTHの診断
両方みたすときはCMと診断

ヘミクラニアコンティヌアがTACsに含まれるように

群発の症状
耳閉感・顔面紅潮が加わった

その他
4主要群に分ける

寒冷刺激頭痛と貨幣状頭痛 その他の頭痛に追加

新規発症連日性頭痛NDPH 今まで緊張型の扱いだったが、片頭痛の要素もあるので診断基準を変更
発症日が明確 寛解がない 3ヶ月以上持続
診断基準を双方みたすときはヘミクラニア・コンティニュアを優先

血管性
RCVS

パート3
三叉神経痛が詳細に
2次性 帯状疱疹 MSなど

付録
月経関連片頭痛
宇宙

セファラルギア2013参照[PDFファイル]
時代は変わった
これからはIIIβで分類を


片頭痛のメカニズム

科学で頭痛診療に革命を!

予兆 視床下部
前兆 CSD 大脳皮質
頭痛 視床

片頭痛は末梢の三叉神経侵害受容を反映するのか、純粋に中枢性疼痛なのか?
CGRPおよびCGRP受容体に対する抗体に片頭痛予防効果らある
したがって末梢のCGRPの作用が片頭痛に関与(抗体はBBBこえないので)

遺伝子解析の結果 4つに分かれる
シナプス機能 これが多い
プロテアーゼ
血管機能
侵害刺激受容

★予兆
CK1δ 概日リズムとの関連

三叉神経脊髄路核と視床下部との関係
食事 睡眠と片頭痛発作との関連
寝る 食事 視床ニューロンをブロックして痛みを弱める

片頭痛タイプ3つ(バーンスタインの頭痛3型)
拡がる爆発
中に締めこむ 骨膜から硬膜に炎症がひろがる 人サンプルで炎症を証明
眼球奥の痛み

★前兆
CSD
光刺激して(過剰カリウムでなく)アストロサイト誘発性のCSD

★新たなパラダイム
CSD メガチャンネルが開き、ニューロンの細胞膜透過性が高まる
NMDA受容体抑制
HMGB1放出を促す
グリアの炎症性メディエーターの持続産出にも影響
三叉神経終末を活性化

中枢性だけの疾患ではない
三叉神経も大きな役割
アストロサイトの役割

◎国際頭痛学会2013からの報告 慢性緊張型頭痛CTTHと三叉神経・自律神経性頭痛TACs
CTTHの治療
マッサージ・理学療法・整体に効果

CTTHのアロディアニアにEtoricoxibとリドカインパッチに効果

Akershufus Study
CTTHで頭蓋周囲筋に圧痛が多い

TACs
群発頭痛が演題多い

翼口蓋神経節刺激
きちんと刺激すれば15分くらいで55%が改善

翼口蓋神経節刺激は逆に群発頭痛を起こすことがある
低頻度刺激だとよくない 群発頭痛の新たなモデル
自律神経にも影響
高頻度ならいい 神経伝達物質をふやす

群発頭痛と三叉神経痛の共存
群発性―Tic 症候群
1枝領域に多い
頻度はバラバラ
ベラパミル効果
三叉神経痛の頻度 群発の4.5%に認める

SUNCTの視床後部深部脳刺激
難治性のSUNCTに試してもいい

ICHDIIIβ 群発の耳閉感と顔面紅潮
診断変わるか?
耳閉感33% 顔面紅潮20%認める(西洋) しかし診断は変わらない 日本だとそもそも少ない

群発のアロディニア36%で認める
うつとの共存、女性、片頭痛共存例に多い

2013年日本頭痛学会総会のまとめ(1日目)に戻る

2013年日本頭痛学会総会のまとめ一覧に戻る

お知らせ一覧を見る

白鳥内科医院

〒430-0814 静岡県浜松市南区恩地町192
電話:053-427-0007  FAX:053-427-0005


主な診療内容

物忘れ(認知症)外来
頭痛外来(6歳以上の小児を含みます)
パーキンソン病とその類縁疾患


診療時間

月曜日・火曜日・金曜日
9:10~11:00
15:30~17:30
土曜日・日曜日・祝日
9:10~11:00

学会、長期・短期研修など、水・木以外の休診日は、診療日時案内をご覧ください。

現在、予約は再診患者さんで若干込み合っている状態です。
恐れ入りますが、初めての方は、予約無しで、お早目の受診をお願いいたします。
お越しになる際は、必ず、時間に余裕をもっていらしてください。
認知症の診療には、多くの時間と手間がかかるからです。

また、再診で、予約の日に来られなかった方も、予約無しでお願いします。
混乱を避けるため、予約日時の取り直しは一切ご遠慮いただいております。

2017年から、1時間当たりの予約患者さんの数を減らし、以前に比べると、はるかに待ち時間は少なくなりました。


休診日

水曜・木曜
(毎週日曜・祝日診療)


トップに
戻る