お知らせ

日本神経学会学術大会 2013年速報(3日目)

2013年5月31日 失行の診方

坂東Dr
1920 リープマン
定義は2つ
運動障害
了解障害
認知障害
がない、または説明がつかない
意欲はあるができない

指示された運動や物品使用を誤る。

失行の課題
どう間違えるかが大切
物品なしの簡単な運動
自分に向かう運動
特別な運動 口笛
慣習的 敬礼
物品なしでまね パントマイム
実際の物品利用
いくつにも分節された運動 ポットと急須で湯のみにお茶を入れる

間違え方 ○が大切
○無意味な運動 アモルファス 指を広げたり 一言で表現できないような
大まかになったり下手になる
○ほかの意味ある運動をする 敬礼の代わりにバイバイする 失認との鑑別 物がわからない可能性も
○順番を間違える または省略 ろうそくをマッチ箱にこすりつける
○運動の保続 運動が混ざって雑種的な運動になることも 保続だけでは失行ではない?
まったくほかの筋肉 インク瓶を渡す代わりに直立不動したり
運動が中断、途方に暮れる

鑑別
麻痺やパーキンソン 無反応
失調
仮性球麻痺 自動運動はできる 随意的にできないという点では似ている 少しだけ舌でるが不十分など
運動無視 麻痺がないのに動かさない 強く指示するとできる
失語による了解障害 模倣や物品使用はできる
視覚失認 言語指示では物品使える 視覚呈示では取り違え以外の誤反応はない
認知症 一般的知的活動の低下 あまりひどいと評価できない
精神疾患

検査の注意
できたりできなかったりすることがある 失行の特徴
言語命令、模倣、物使用など、どの課題も程度の差あれ障害
言語が一番困難
実使用はパントマイムより簡単

どの誤反応かわからなくてもいい
複雑ならより困難
あまり複雑だと記憶障害でもできなくなる
視覚失行
可能ならビデオ撮影が必要 その場でわからないことも多い

できたりできなかったりが特徴だから、たくさんの課題が必要
失語はともなうことが多いので、物品使用や模倣の課題が大切
認知症は永遠の課題

V かなづちものこぎりもひねる動き はさみは使えない ペンのように使う くし反対側で使用 
V お湯を茶筒に入れようとしてしまう 困惑  
V 右AC梗塞 脳梁損傷 歯ブラシで意味のない運動 動きの保続かまたは、無定形な動き 右手だとローソクに火をつけて立てることができるが 左手だとマッチを立てようとしたり 左右差
V 舌打ち 深呼吸 できない

日常生活と失行の関係
歯ブラシで食事する

病巣
リープマン水平図式
前後の離団があると左右ともできない
右麻痺で左の失行 
AC梗塞 脳梁離団 左の失行

病巣が深いと出やすい

構成障害をともなう失行
白質病変が重要

責任病変
頭頂葉 脳室に届くような病変で

脳梁病変
左手の失行失書

病巣の問題
具体的にわからないことも多い
局在性
左右半球の機能には個人差がある
病巣部位でも症状の差
皮質―白質の差
基底核や視床 特にパーキンではまだわからない

スクリーニング検査
あまり標準的なものがない
なかではWABの行為 げんこつを作るなど しかし課題が少ないし、できなければ途中で中断することになっているますます課題が減る
SPTA
FAST-R 世界的にはこれが使われる

より詳細には
TURIA

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白鳥内科医院

〒430-0814 静岡県浜松市南区恩地町192
電話:053-427-0007  FAX:053-427-0005


主な診療内容

物忘れ(認知症)外来
頭痛外来(6歳以上の小児を含みます)
パーキンソン病とその類縁疾患


診療時間

月曜日・火曜日・金曜日
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学会、長期・短期研修など、水・木以外の休診日は、診療日時案内をご覧ください。

現在、予約は再診患者さんで若干込み合っている状態です。
恐れ入りますが、初めての方は、予約無しで、お早目の受診をお願いいたします。
お越しになる際は、必ず、時間に余裕をもっていらしてください。
認知症の診療には、多くの時間と手間がかかるからです。

また、再診で、予約の日に来られなかった方も、予約無しでお願いします。
混乱を避けるため、予約日時の取り直しは一切ご遠慮いただいております。

2017年から、1時間当たりの予約患者さんの数を減らし、以前に比べると、はるかに待ち時間は少なくなりました。


休診日

水曜・木曜
(毎週日曜・祝日診療)


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