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嗜銀顆粒性認知症(DG)の診断(認知症治療の最前線 平成25年11月8日 日本認知症学会 シンポジウム1)

だんだん臨床診断ができるようになってきた。
嗜銀顆粒性認知症とは?

  • 1987年 ブラークが報告した、大脳辺縁にあるコンマ型の嗜銀性構造物を認め、ADのない認知症、高齢者ではADに次ぐ
  • 臨床的には 高齢発症、緩徐進行性、焦燥・怒り易いなどの情動障害・性格変化 FTLD様のことも 記憶障害は軽度でADLは保たれる
  • 病理 嗜銀顆粒 年齢とともに増える 4リピートタウ 迂回回・扁桃核から側頭葉内側面を拡がり、前頭葉・帯状回に変性萎縮 アルツハイマーが後方に拡がるのと対称的に前方に拡がる

臨床的DG疑い例を、前方視的縦断研究を行った

  • アルツハイマーに比べて経過が長い、MMSEが高値でも画像的に左右差をともなう側頭葉内側面前方の委縮を認める、PIBによるアミロイド蓄積パターンがアルツハイマーと異なる
    CDR0.5だと29%で認める(?)

症例のまとめ

左右差90% 側頭葉内側前方萎縮
アムネジア アジテーション イリタビリティ
MMSE変化なしもあるくらい、ゆっくり
髄液異常少ない
ドネペジル効果なし
記憶障害は軽い
遂行機能はいい 新皮質がいいので左右差に応じて臨床も変わる

合併病理との区別が問題 アルツハイマーとの合併も多い

Q コリン作動性ニューロンは? あまり脱落しない だからドネペジルに効果がない
Q 精神症状とは? 左優位だと比較的認知症がひどい、 FTDはさえぎると怒り出すのに対しDGは最初から怒り出す?

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白鳥内科医院

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