お知らせ

若年性認知症の新たな病型、HDLS ─臨床像と病態─

症例1 30~40歳代発症

運転が下手に 計算ができない MRIでは散在性の白質病変・萎縮 5年で寝たきりに 最初の診断は多発性脳梗塞と思われた 白質脳症のうちで経過を見ているうちに「そういえば父親もみんなで抱えて歩いていた」「いとこが若年性ADと診断されている」と。
鑑別診断は、VaD、FTD、CADASIL、fAD
遺伝子検査でCSF1R 変異あり、HDLS(軸索腫大を伴う遺伝性びまん性白質脳症)と診断
これまで血管性認知症と診断されていた若い患者の中に、HDLSが含まれていた可能性が高い


症例2 遺伝歴はない

画像で脳梁の萎縮変性あり、急速に進行 
ためしに遺伝子診断をしたら、ミューテーションだった
精神→行動→運動→物忘れ→てんかん と進行

一次性進行性多発硬化症と鑑別が必要 しかし、もっと進行がゆっくり
MRI 拡散強調で、高信号が持続
軸索で拡散能が障害されるから? スフェロイド(細胞が多数凝集して3次元状態になったもの)が軸索輸送を妨げる

MSでは拡散能は侵されない

白質病変という点からは、Nasu-Hakola病 が鑑別 大脳石灰化 骨のう胞→骨折を20代のころから繰り返す
共通点は、スフェロイドが生じる マクロファージ・ミクログリアが侵され、血管新生が起こる
その点で、CADASILとも似ている(大脳白質病変・片頭痛・脳梗塞・うつ・認知症)
しかし、白質病変の中に壊死があったり、側頭極や外包に病変が強かったりする点で違う
CARASILは、骨病変をともなう 脳微小血管病変・早発性禿頭・腰痛/脊椎変性
一連のスペクトラムの疾患

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白鳥内科医院

〒430-0814 静岡県浜松市南区恩地町192
電話:053-427-0007  FAX:053-427-0005


主な診療内容

物忘れ(認知症)外来
頭痛外来(6歳以上の小児を含みます)
パーキンソン病とその類縁疾患


診療時間

月曜日・火曜日・金曜日
9:10~11:00
15:30~17:30
土曜日・日曜日・祝日
9:10~11:00

学会、長期・短期研修など、水・木以外の休診日は、診療日時案内をご覧ください。

現在、予約は再診患者さんで若干込み合っている状態です。
恐れ入りますが、初めての方は、予約無しで、お早目の受診をお願いいたします。
お越しになる際は、必ず、時間に余裕をもっていらしてください。
認知症の診療には、多くの時間と手間がかかるからです。

また、再診で、予約の日に来られなかった方も、予約無しでお願いします。
混乱を避けるため、予約日時の取り直しは一切ご遠慮いただいております。

2017年から、1時間当たりの予約患者さんの数を減らし、以前に比べると、はるかに待ち時間は少なくなりました。


休診日

水曜・木曜
(毎週日曜・祝日診療)


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