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第31回日本認知症学会出席講演のまとめ(2日目)先達に聞く

VI.先達に聞く

アルツハイマー病─そのいくつかの謎─
演者:金澤一郎

(1)老年痴呆とADは本当に同じなのか?

2つが同じとは1977年にTerryにより決断されたこと。しかし、老人班は年齢依存的にふえ、密度も。

(2)臨床的な印象は?

ADは昔はまれとされていた。ピックと同じ扱い。
歴史的には

  AD Pick
症状 記憶低下 無口 行動異常
  にこにこ 不機嫌 反社会的
画像 びまん性 限局的委縮
EEG 徐波 正常
進行するのが60%、停滞するのが20%。

(3)意外とAD病理は少ない

認知症の診断65歳以上で50%はAD。
しかし、東京都老人研究所の連続剖検では
*CDR>1.0 つまり認知症がある例で、変性が60%、CVDが32%。変性のうちAD27%、DLB20%、タウオパチー?13%。とAD意外と少ない。
*CDR=0.5 つまり、認知症疑わしいでも、AD25%でしかない。かわりに高齢者タウオパチーが32%と比較的多い。軽い認知症では、嗜銀顆粒性や神経原繊維性な、PSPなどが多い。高齢で、軽いし、緩徐進行。AGDでは易刺激性、NFTでは人格が保たれ、海馬萎縮、しかし老人班は出ない、という特徴がある。
*まとめ 1.AD+DLB 2.高齢者タウオパチー 3.正常と病理的に大きく3群に分かれる

(4)ADで低下するのはAchだけなのか?なぜAch分解酵素阻害剤が効いたのか?

*マイネルト核が落ちるのは確か
*しかし、DA以外、セロトニン、NA、Glu、GABAと、いろいろトランスミッター低下。

(5)老人班・神経原線維変化・神経細胞脱落どうつながる?

脳表から細胞脱落始まるので、髄液のなかに悪いものがあるのでは?と考えて実験したことがある。

(6)同義置換SNPに注目してみよう

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白鳥内科医院

〒430-0814 静岡県浜松市南区恩地町192
電話:053-427-0007  FAX:053-427-0005


主な診療内容

物忘れ(認知症)外来
頭痛外来(6歳以上の小児を含みます)
パーキンソン病とその類縁疾患


診療時間

月曜日・火曜日・金曜日
9:10~11:00
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土曜日・日曜日・祝日
9:10~11:00

学会、長期・短期研修など、水・木以外の休診日は、診療日時案内をご覧ください。

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恐れ入りますが、初めての方は、予約無しで、お早目の受診をお願いいたします。
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認知症の診療には、多くの時間と手間がかかるからです。

また、再診で、予約の日に来られなかった方も、予約無しでお願いします。
混乱を避けるため、予約日時の取り直しは一切ご遠慮いただいております。

2017年から、1時間当たりの予約患者さんの数を減らし、以前に比べると、はるかに待ち時間は少なくなりました。


休診日

水曜・木曜
(毎週日曜・祝日診療)


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