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認知症の在宅療養に役立つ薬物療法(平成26年5月21日)

認知症には、虚弱の影響がある

アルブミン値が指標になる
   ↓
サルコペニア
歩行速度の低下など
虚弱の悪影響が、負の連鎖になる

では、低栄養、低アルブミン血症の対策は?
・3食食べているか?
・食事内容 お菓子で代用していないか?
・おかゆにしていないか? おかゆではおかずも限られる
・肉食は?
・栄養補助剤は不要か?


血管性因子の影響

中年期(40代から50代)の血圧と認知症
収縮期血圧SBP40以上で、将来2.6倍認知症になりやすい。血管性、アルツハイマー型ADあわせて。
介入は効果があるか?
SYST-EUR研究 2418例
老年期に降圧剤の使用で、55%認知症の発症を防いだ。
PROGRESSも同様の結果、日本人約800例を含む。
年をとってからでも予防効果あり。

逆に、高齢者の低血圧は?
SBP140-180のグループに比べ、180以上だと1.6倍認知症になりやすい。
しかし、低血圧でも増える。
特にうっ血性心不全を伴うと、かなり増える。
拡張期血圧DBP低下と心不全の組み合わせは、3.7倍認知症になりやすい。

脳血管の自動調節能は、脳血管障害や動脈硬化で機能低下し、血圧が下がると、そのまま脳血流が減ることになりかねないのが原因であろう。

BNP(心不全の指標)とMMSE簡易知能検査の点数が相関するというデータ。

次に、糖尿病DMの影響。
空腹時血糖FBSより、負荷2時間後の血糖値BSの方が影響が大きい。
BS変動も、認知能の低下に関連する。もちろん低血糖も。

では、DMの治療と認知症は?
経口剤だけで治療が済んでいる人では、大きな影響はなさそうだ。

高インスリン血症は、BMI↑と関連し、2倍認知症になりやすい。

3番目に、脂質異常症との関連。
中年の高コレステロール血症250以上で、将来認知症が増える。
高齢者では無関係。

予防的にスタチンは効果があるか?
結果はいろいろだが、ストロングスタチンでいいようだ。

最後にメタボリック症候群との関連。
メタボの要素が増えれば増えるほど、脳卒中になりやすいことは知られている。

メタボと認知症も、メタボの要素が2つ以上で、2倍認知症になりやすい。

では、アルツハイマーでは、脳卒中アポになりやすいか?
特に脳出血は、アミロイドアンギオパチーとの関連で、ふえる。
アルツハイマーではアポの予防も必要だ。


ここまでのまとめのような研究がフランスで出ている

血管危険因子を管理すると、MMSE低下を遅らせることができる
危険因子とは、高血圧、DM、脂質異常、喫煙、動脈硬化性疾患(ASO、PADなど)。

ここまでの結論
中年での高血圧、老年期の低血圧、うっ血性心不全、DM、脂質異常症、メタボリック症候群、は管理すべき。


在宅療養を長く続けるには?

3大要素
1.BPSD行動心理異常の影響が軽い
2.日常生活が自立 たとえばトイレ、着替え、散歩が一人でできるなど
3.話が通じる=意思の疎通性

BPSDには治しやすいもの、治りにくいものがあることを、分けて考えることも大切
治しやすいもの  幻覚、落ち着きのなさ、攻撃性
治しにくいもの  病前性格の先鋭化、嫉妬妄想、性的

BPSDの治療は?
介護者の態度
薬物の影響を配慮
ケア介護保険を用いる
気分転換をはかる
最後に薬

薬物は?
メマリー 腎機能に注意
抑肝散 低Kに注意
デパケン 適応がない
リスパダール
セロクエル DMでは禁忌
グラマリール 教科書的だが、パーキンソニズムが出やすい。あまり使うべきではないと考える人も

コリンエステラーゼインヒビター(アリセプトなど)の使用中に興奮が出た場合は?
まずは薬以外の影響も考えては?即中止ではなく。
中核症状と、BPSDは表裏一体と言う面もある。

コリンエステラーゼインヒビターとメマンチンの併用は?
イギリス以外では標準。
イギリスのスタディーも、プラセボ群で脱落が多かったので、結論が出なかっただけ。認知症が悪化して、脱落したのかも。

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白鳥内科医院

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