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対人関係のカリスマ、大原鶴美先生をお招きし、スタッフ研修を行いました。

対人関係のカリスマ、大原鶴美先生をお招きし、スタッフ研修を行いました。
~自分を満たし、患者さんを満たすために必要なこと。セルフヘルプとは?

大原鶴美先生セミナー at 白鳥内科医院
第1回(全3回)
H19年 7月21日(土)
出席 白鳥内科医院スタッフ一同

【目的】
医療関係の仕事は、「・・・でなければならぬ」といった、「ならねば論」になりがち。
そうではなくて、「自発的に、人の役に立とう」というホスピタリティー(もてなし)の心を持つためには、セルフヘルプ(自己啓発)が大前提。
なぜなら、人は、「自分が満たされて、はじめて相手を満たそう」とするものだから。
したがって、このセミナーを通じ、「自己啓発」というよりも、「自分が元気・ハッピーになる方法・手段を学ぶのだ」と考えてほしい。
仕事だけでなく、あなた自身を好きになるために、不可欠な能力なのです。
院長からは、「自分は患者さんにとって、父親のような存在。スタッフは、母親のような存在であってほしい」と、メッセージをいただいています。

【一分間自己紹介】
「名前」と
「私、こう見えても○○なんです。」

自己紹介の目的は、自分を開示すること。
「よく見せよう」と、他人の目・評価を意識すると、「自意識過剰」になって、自分の衣を脱げない。自分が衣を脱がないと、相手も脱いでくれません。

院長
こう見えて、妻に優しいのです。
M1
何でもできそう、と言われることが多いんですが、自分でも笑ってしまうほど抜けているんです。
U
こう見えて体育会系です。今でもママさんバレー続けています。
M2
いろんなスポーツをやっていて。習い事も、長いのが多いです。
Y
こう見えても負けず嫌いなんです。(見るからにそうなんですが、、)
子供のとき、いとこと自転車で競争して、ふたりともたんぼに落っこちたことがあります。
I
まじめでおだやかに見られるんですが、実は感情の起伏が激しいです。
だんなにも、喧嘩すると「どなた様ですか?」といわれます。
K
以前は今より7kg体重が多かったんです。
事務長
院長とオセロをやったら、実は互角でした。
いつも馬鹿だ馬鹿だといわれているけど、そうでもないような気がしました。

これは、ビジュアルな要素も入れて、みんな楽しくできました。

【3:10:60:27の法則とは?】
どんなグループも、一流の3%、できる10%、ジリ貧、普通の60%、不平不満の27%に分かれます。
できる10%は、さらに「勉強して、上昇気流に乗る人」と、「自己満足して、下降気味の人」に、分かれます。
できれば、「上昇気流に乗る人」以上でいたいもの。
このポジションは、日替わりで変わることもあります。

【マズローの欲求の5段階】
生存(食事など)→安全(自己防衛)→社会的(友情や愛情)→自己実現(他人からの尊敬や責任ある地位)→他者への貢献(真・善・美)という段階をたどって、人は成長し、幸せになります。
一足飛びには行きません。
階段を、ひとつひとつ登ればいいのです。
いきなり、イチローにはなりません。

【その階段をのぼるためには?】
安全までの段階は、日本では容易に得られます。
社会的欲求を満たすことから、スタートできます。

大原則は、「ゴールデン・ルール」。
つまり「自分がしてほしいことを、相手に施す」こと。

【心・技・体】
そのとき、心「心構え」から入ると、具体的に何をしていいかわからない。
体、つまり、「行動」から入りましょう。
最初は、心がこもってなくてもいいのです。
まずは、チームメイトを誉めることから練習しましょう。

★ワーク1★
毎週土曜日、大原に、チームメイトの尊敬できた点を書いて、FAXしてください。もちろん、もっと送ってもらえれば、大原はとても嬉しいです。安心してFAXしてください。喜んで、お返事します。次回発表の義務も、内容の公表もありません。
実は、チームメートは、お互い知っているだけに、「照れ」が出て、誉めにくいもの。 それができれば、いやな人でも誉められるようになります。

秘訣は、いやな人がいたら、積極的に、無理をしてでもいい面を探します。
たとえば、いつも裏切り者の“ねずみ男”だって、無理をすれば、いい点が見つかります。
「いつも灰色のマントにこだわりがある」「柔軟だ」「相手を信じやすい」

なぜこんなことが必要か?
「ミラーマインドの法則」があるから、自分が相手に対する感情が、鏡となって、相手から自分への感情になるからです。
人と接する仕事をしている以上、多くの人を好きでないと、自分が苦しくなるだけです。

どうしても好きになれないとき。
その方が赤ちゃんだったときのことを思い浮かべるのは、“好きでなくても、許せるようになる”「技」のひとつです。

【クリアリングとは?】
医療職は、患者さんから「依存・依頼心」を、まともに受けやすいもの。
だから、毎日の生活習慣として、その日受けたストレスをクリアしてから眠りにつくのは、欠かせぬ10分間の努力です。
好きな曲を聴く、言葉を唱える、本を読む。
なんでもいいから、習慣にするのが大切です。
これなしで、セルフヘルプはありえません。

一方で、自分自身の、依存や依頼心を断ち切るのも大切です。
人は、自分のこり固まった考え方や、固定された感情の動きを手放して、始めて、他の考え方や、感情、そして、結果的には、今ある以上のものを手に入れることができます。
「いったん手放すこと」は、成功している人が、必ず行っていることです。
だまされたと思って、実行してください。本当にあなたの人生が変ります。
成功とは、大原的には「自分をだまさず、意のままに生き、人の役に立つこと」です。

*ここでワンポイント。
成功の反対語は?
失敗ではありませんヨ。
「平凡」です。ジリ貧、不平不満の87%に入ることです。
成功する人は、成功以上に、たくさんの失敗を乗り越えているのです。

【チームメイトとは誰?】
白鳥内科医院で働いている人、協力してくれる患者さんだって、立派なチームメイトです。

経営者、社長である大原は、100%スタッフと同じ立場にはなれないと思っています。なぜなら、あらゆることに対し、最終責任をとらなければならない立場だからです。しかし、お互いの努力で95%までは、同じ立場に立てると感じています。
たとえば、自分が頑張りすぎているとき、「そろそろお休みを取るときですよ」と言ってくれるスタッフ。大人数相手のセミナーのとき、休憩時にチョコレートを出してくれるスタッフ。とても有難いです。

院長にも、いつも父親役をしてもらうだけでなく、自分が母親だと思って接するときがあってもいいでしょう。
「あら、ま~」。

事務長も、院長が口数多い分、愚痴れるときが少ないでしょう。
その事務長に「10分間、なんでもいいから愚痴っていいですよ」と声をかけるのは、あなたの優しさです。

【優しさとは?】
優しさを示すためには、想像力がとても大切。
相手がどうすれば喜ぶか、想像できなければ、優しさも絵に描いたもちです。
「時間がないとき」
「忙しいとき」
“優しさどころじゃない”と言うのは簡単です。
でも、そんなときこそ、『顔施』があります。

*たとえば、患者さんをお待たせしているとき。
「もう少しですよ」顔いっぱいに、笑顔を浮かべましょう。
3秒しかかかりません。
『言葉は簡潔に、表情はめいっぱい』
なぜなら、忙しいのに笑顔を見せてくれたあなたに、患者さんの心は「ミラーマインド」で響きあうからです。「ここでつかまってしまっては」と「自己防衛」をする必要は、ほとんどの場合ありません。

* 患者さんが少しでも楽になった様子が見えたとき。
これも満面の笑顔です。

逆に
* 患者さんがつらそうなとき。
ここで笑顔を見せると失敗します。
ここは、眉間いっぱいにしわを寄せ、「痛そうですね」「つらそうですね」。

表情が乏しく、抑揚(よくよう=リズム)がない話し方では、相手の心に届きません。
「暑苦しく」感じるくらいで、ちょうどいいでしょう。
ここでも「照れ」は、「よく思われたい」という自意識過剰ですから、禁物!

ポイントは、『眉毛』!
鼻から下をかくしても、笑顔が出ているかどうか。
スタッフ同士、一人のときは鏡を見て、確かめてみましょう。
口だけで微笑んでいると、「慇懃(いんぎん)無礼」に見られかねません。

★ワーク2★
スマイル・キーパーを、二人決めましょう。
M1さんが、早速立候補してくれました。Yさんも。
「これはやばい、スタッフに余裕がない、笑顔が出ていない」
とき、口角を指で上げ、『スマイル』サインを出す係りです。
順次、係りを決めてください。
忙しいとき、「顔が救ってくれる」ことを思い出しましょう。

【インフォメーション・コミュニケーションの追加】
*“鳩”のように、パタパタ軽く話してはダメ。
「ポ、ポ」。伝わりません。
“鷲。白鳥”のセルフ(自己)イメージで。
少々早口でも、強いエネルギーで話せば、話に抑揚が出て、伝わります。
もちろん、『顔施』も忘れずに!

* セカンド・クエッションとは?
「相手が腑に落ちていないな」と感じるときがありませんか?
そんな時、そのままにしておくと、かえって、予約の変更や、予約忘れが出たりしませんか?
それでは、事務作業がのちのち増えてしまう原因になります。
だから、そんなときは、そのままにしません。
「本当にいいですか?」と確認の質問をします。
理解の内容を、相手に繰り返して口にしてもらうのも、もうひとつの良い方法です。
(院長はこれを「疑惑の導入」と呼んでいます)

以上、7月21日の「まとめ」でした。
若干意訳(超訳?!)もあるかもしれません。
しかし、時差ぼけ頭で、必死に書きました。悪しからず。(文責白鳥)

【感想】

M2
「よく表情が動くな~」
院長
それが大原先生の魅力ですね。自分にできるかな、という気持ちもありますか?
「それもあります」
I
「セルフヘルプ、自分でかなりできていたことに気がつきました」
院長
客観視というキーワードがありました。医院でも、自分でも、結構できているな、ということもあるかもしれません。
U
「認める、というのが心に残りました」
院長
どうして?
「まずは、自分の子供のことからです。職場の同僚なども、その人のことを認めるのが大切だと思いました」
院長
相手に対して、誠実な関心を持つということもありますね。
Y
「この仕事はストレスが多くて、処理し切れていないことがあった。クリアリングということを聞いて、毎晩ストレスを処理しておくことが大切だとわかった。」
院長
こんな患者さんいやだな、という気持ちと、こんな患者さんに来てほしいな、という両方の気持ちがありますよね。こんな患者さんに来てほしい、という気持ちを上に持っていると、いい患者さんをひきつけることができます。
K
「勉強になりました。そのままではなく、自分なりに色をつけて実行するといいと思う。」
院長
たとえばどんな色?
「大原先生のエッセンスというか、あまりオーバーアクションだと、病院ではそぐわないこともあると思うので、その点を考えた上でオーバーに」
院長
短時間で伝えるのは、オーバーアクションでないと伝わらないけど、病院の場にあったやり方で、ということかな。
M1
「楽しくできました」
院長
どんな点?
「初めてではないような感じでお話していただいて。」
院長
初めてでも初めてではないようなコミュニケーションのとり方を、真似できるといいですね。
事務長
「事務長のことをたててくれたので良かった」
院長
どんな点?
「責任がある点を強調してくれた」
院長
「眉から上の表情の大切さは、痛感していた。眉を上げるだけで、短時間で信頼関係を結べる。多分、言葉だけでは、今の5倍、診察に時間がかかっていると思う。 言葉の替わりに眉を上げるのは、多分映画や、ヨーロッパ旅行のときに身に着けたと思う。」
大原鶴美先生
大原鶴美先生

【大原鶴美先生の公式サイト】
http://www.tsurunohitokoe.com/index.html

 

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