「ぼけて家族に迷惑をかけたくない」
「寝たきりになって、長い年月、面倒を見られるようになるのはつらい」
そう思ったことはありませんか?
特に最近、
「TVを見ていても、俳優の名前が出てこない」
「去年に比べると、歩きにくくなった」 というあなた。
不安に思うことはあっても、誰に相談していいのかわからず、「年のせい」ですませていませんか?
もし、そうだとしたら、
「早期発見、早期治療」のチャンスをみすみす逃しつつあるのかもしれません。
早期発見で見違えるほどよくなる可能性があるというのに、あきらめてしまうのですか?それはもったいない。
20年前とは違い、現在の医療は日進月歩。
早期発見で、お医者さんがびっくりするくらい、よくなる例が多々あるのです。
「物忘れ」が特に心配な方はこちら。
「歩きにくい・寝たきり」が特に心配な方はこちら。
「物忘れ」の代表的な疾患は、【アルツハイマー型認知症】です。
他に、手術で改善する認知症もあります。
【アルツハイマー型認知症】
「ものの名前が出てこない」
「おき忘れ、しまい忘れが目立つ」
「同じことを言ったり聞いたりする」
「趣味や、日課をしなくなった」
「衣服が乱れていても気にしない」
「おこりっぽい」
「財布を盗まれたという」
「約束をしても、日時や場所が不確かになった」
「電話を受けて、家族に伝言しようとしたら、話の内容を覚えていない」
「なれたところで道に迷う」
「ドラマの筋が理解できない」
これらは、家族がアルツハイマー型認知症にかかったとき、最初に気がついた「異変」の一部です。自分でも思い当たることはないでしょうか?
早期であれば、「記憶力を改善する」お薬や、生活習慣の改善で、劇的に改善することがあります。
たとえば、今から1年前。
「ドライブが趣味だった主人が、最近道を間違えるようになった。
何かおかしい」と、ご夫婦で受診されたAさん。
アリセプト(認知症のお薬)を服用するようになって、今ではふたたびドライブを楽しむようになりました。
庭いじりなどの趣味もしながら、毎日を充実して過ごしています。
【慢性硬膜下血腫】【正常圧水頭症】
これらは、手術でよくなる認知症として有名です。
この場合は、信頼すべき脳外科の病院をご紹介します。
「寝たきり」の代表的な疾患は【脳梗塞】と【パーキンソン病】です。
【脳梗塞】
高血圧、糖尿病、不整脈、たばこを吸う習慣などがあると、なりやすいのはご存知でしょうか。
「ある日突然、右の手足が麻痺した」
こんなことがあれば、誰にでも「
中気=脳卒中=脳梗塞?」と予想がつくでしょう。
しかし、小さな脳梗塞がたくさんできて、「いつの間にやら歩きにくい」というパターンもあります。
この場合も、最近の研究で、血の流れを改善するお薬を服用することによって、脳梗塞が増えるのを防ぐことができる事実が示されています。
【パーキンソン病】
パーキンソン病、ときいて「
難病」というイメージが浮かびませんでしたか?
しかし、実際には、お年を召せばだれでもなる可能性のある、ありふれた疾患です。
しかも、早期発見、早期治療で劇的に改善する代表的な疾患なのです。
有名な症状は「
手の振るえ」ですが、いつもあるとは限りません。
「昨年に比べて、動きが遅くなった」
「声が以前より小さくなった」
「字を書くと、以前より書きにくい、小さい字になった」
「表情が乏しくなった」
というのは、よくある症状です。
「一歩目が出にくいのに、歩き出すと止まりにくいし転びやすい」
という、なんとも不便な症状もよく見られます。
これも、今ではいいお薬がたくさんあって、劇的に改善することが多いのです。
お薬がうまく効かない方の場合は、最近では、手術の方法も確立してきました。
5年以上前に、行われた手術とは違います。
その場合には、手術経験の多い施設をご紹介することができます。
しかしまだ、お近くでは難しいようです。
「認知症」や「寝たきり」になるのを予防し、治療するポイントは、わかりましたか?
私自身の経験もお話しましょう。
私の母は、仕事を持っていましたので、小学校3年生のときまでは、「住み込みのお手伝いさん=ばば」に育てられました。
ご自身の家に病人がでたため、東京のご自宅にもどられたのですが、その後も交流は続きました。
しかし、私が大学に進学したころ、受験生活を経て久しぶりに会ったとき、何かがおかしいのです。
時々私のことを、ご自分のお孫さんと間違えて話したり、同じことを聞いたりして、どうも以前と様子が異なるのです。
そのときは、「ぼけてきたんだな」で終わりましたが、その後徐々に痴呆症が進行して、最後は施設に入ってしまいました。
「ばば」が家に帰るため、静岡駅で別れたときは、わんわん泣いて大騒ぎをしたほど結びつきが強かったものですから、とても残念に思ったものです。
あんなにかわいがってくれた自分のことを忘れてしまうなんて、信じられないことでした。
当時は、「認知症」という言葉もなく、「ぼけのお薬が開発される」なんて夢のまた夢と思っていましたが、その後の医学の進歩には、目をみはるものがあります。
あきらめることはありません。
初診の方は、ご予約、ご連絡ともに不要です。
お時間と気持ちにゆとりを持って、お越しください。
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物忘れ(認知症)外来
頭痛外来(6歳以上の小児を含みます)
パーキンソン病とその類縁疾患
学会、長期・短期研修など、水・木以外の休診日は、診療日時案内をご覧ください。
現在、予約は再診患者さんで若干込み合っている状態です。
恐れ入りますが、初めての方は、予約無しで、お早目の受診をお願いいたします。
お越しになる際は、必ず、時間に余裕をもっていらしてください。
認知症の診療には、多くの時間と手間がかかるからです。
また、再診で、予約の日に来られなかった方も、予約無しでお願いします。
混乱を避けるため、予約日時の取り直しは一切ご遠慮いただいております。
2017年から、1時間当たりの予約患者さんの数を減らし、以前に比べると、はるかに待ち時間は少なくなりました。
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