お知らせ

病院にかかって幸せになる人、ならない人
~幸せになる病院(内科)のかかりかた、あなたはご存知ですか?~

あなたのかかりつけの先生はどなたですか?

現在、都市部において、質的にはともかく、量的には、医療サービスを受けられないということはありえません。むしろ、医療サービスは供給過剰というのが、「医療費抑制」の根拠となっていると考えられます。
しかし、実際に、自分が病院にかかったとき満足できたか、さらに踏み込んで、よりよい人生のために、幸せのためにその診察が役立ったかとというと、「ハイ」と答えられる方は少ないのではないでしょうか?「いい病院ランキング」を見て病院にかかれば、それでOKなのでしょうか?

そんな疑問に答えてくれるのが、この小冊子です。 
私は、H14年に、聖隷浜松病院 総合診療内科から内科医院を独立開業。その後3年間で、患者さんが月に1100から1700名(延べではその1.5倍)も受診する医院に育て上げました。その豊富な経験から、病院にかかって幸せになる患者さんには、ある共通点があることを、体で実感してきました。いわば、「健康と病気のコンサルタント」としての体験です。

当院の設立理念は「患者様の幸せのために最善を尽くす」(くぐいだより25号6号を是非ご覧下さい)ことですから、幸せになるヒント満載の小冊子を作成しました。毎月書き綴った院内報「鵠通信 くぐいだより」を全て読みたい、というご要望も多かったことから、過去のくぐいだよりを編集してあります。

内容は、

(1)どんな患者さんが幸せを感じているのか?
(2)かかりつけ医院の選び方 専門医それとも?
(3)どんな時に大病院に行けばいいの?紹介状は不要?
(4)セカンドオピニオンの実際は?
(5)健康診断の利用方法は?
(6)必要と欲求の違い
(7)病も世につれ、など。

内科開業医としての目を通した「医院、病院のかかり方」。
必ずあなたの参考になるはずです。

医療法人社団 鴻鵠会 白鳥内科医院
院長 白鳥 政之

 

1.どんな患者さんが幸せを感じているのか?

病院にかかる方は、当然病気をお持ちです。
深刻な状態から、かぜまで、その程度はさまざま。
その中で、どんな方が幸せになっているでしょうか?
それはずばり、家族みなさんでかかっている方です。
もちろん一人暮らしの方もいらっしゃるし、例外はあります。しかし、みなさんとのお付き合いの中で、これほど印象深く感じたことはありません。おそらく、ご家族の中でもいつも相談しあって、お互いを思いやりながら日々を過しているために、自然と主治医もひとりに決まってくるのでしょう。ごく自然に、「となりの親切なお医者さん」として、身近に感じているようです。確かに、弁護士や会計士さんと違って、お医者さんはだれでも仲良くなれる専門家の代表選手。
おじいちゃん、おばあちゃんは脳梗塞や高血圧、お父さんは胃炎、お子さんはかぜや鼻炎で、と3世代から、長命の家系では4世代でかかっている方もいらっしゃるほどです。親戚も含めれば、10人以上の方が顔見知りという状態になると、私自身も、喜びと悲しみをともにするようになってきます。そこに、医療をこえた信頼と敬意が育ち、お互いの幸せが生まれてくるのです。ある患者さんは、たまたまたちの悪い病気が見つかり、大きな病院にかかるようになりました。闘病生活の末、残念ながらお亡くなりになりましたが、その間、ご家族や大きな病院、当院が支えあって、孤独を感じることは少なかったようです。今も、その患者さんはみんなの思い出の中に生きています。
また、家族の中には、病院であまり話をしたがらない方がいらっしゃるかもしれません。それでも、他の方が診察にいらした時に、調子がいいのか悪いのか、非公式に情報が得られるのも、いい点です。
これは、新興住宅地や、都会では得られない、内科医の醍醐味であり、ここ浜松では、地域社会がいきづいている証拠でもあります。
「家族」これは、医療にかかわらず、幸せのキーワードかもしれません。

逆に、病院にかかっても、幸せになれない方の代表は、「何でも自己判断する方」です。ひとりよがりに決め付けて、お医者さんのアドバイスが聞けない方は、専門家の意見を聞く折角のチャンスをのがしています。それで手遅れになっても、自業自得ですが、このような方にはご家族も苦労されます。「自主独立」と「ひとりよがり」は似て非なるものでしょう。「忙しい」を連発して偉そうにしている方も、あまり幸せには見えません。

 

2.間違いだらけの医者選び(くぐいだより19号24号参照)

それでは、どんなお医者さんを、かかりつけに選んだらいいでしょうか?
かっこいい先生、女医さん、いい大学をでている先生、地元の人、地元の病院の出身者、専門医の資格をもっている先生。
いろいろな基準があると思います。
しかし、ここで一番大切なのは「話しやすい先生」です。
なぜでしょう?
実は、きちんと話を聞いてもらうことが、正しい診断への最初の一歩だからです。そもそも、威圧的な先生、何でもひとごとみたいな先生では、病院に行く気すらおこりません。重い腰をあげて行っても、「質問したらおこられた、不愉快な顔をされた」そうでなくても、「あっさり無視された、はっきりこたえてもらえなかった」という状態では、行ったかいがないでしょう。せいぜい病院嫌いになるだけです。これでは正しい診断どころではありません。

日本の医学教育、研修医教育の中で、おそろしく軽視されているのが「メディカルインタビュー」医療面接。すなわち、患者さんと最初にむかいあって、信頼関係を作ってお話をうかがい、可能性のある病気のあたりをつけていく技術です。丁寧にお話を伺うだけで、半分くらいの病気は診断がつく、という研究結果もあるというのに、日本では、まったく無視された領域です。そこをすっとばして、いきなり難しい病気の講義をしたり、研修医になっても、専門医なら必要な検査の仕方や、結果の見方を問われたり、本末転倒の医学教育がもたらした弊害だと考えられます。特に、内科医は、自分の専門領域以外は、専門医に患者さんを紹介するポイントさえ押さえていれば十分なのですが、それができない先生が多いわけです。だから、知らないことを聞かれると、怒ったり、ごまかしたりということが、まかりとおるわけです。
内科はあらゆる科の中でも、カバーする範囲がとてつもなく広く、一人で全てを判断するのは、現実的には困難です。ましてや患者さんが、自分はどの専門科にかかればいいのかを判断するのは、事実上不可能です。
きちんとあなたの話を聞いてくれて、適切な判断をして下さる内科の先生を主治医に選ぶのは、寿命を買うようなものです。

「親身になって話を聞いてもらっただけで、よくなってしまった」という治療効果も、もちろん見逃せません。
近くて便利、受付で薬だけくれる、などという理由だけでお医者さんを選ぶ時代は終わりました。
それに気がついていないとしたら、今度はあなたの見識が問われます。

 

3.どんな時、大病院にかかればいいの?紹介状は不要?(くぐいだより2号17号参照)

今や大きな病院にかかる時、紹介状をもって受診するのが当たり前の時代。
でも、緊急時、特に夜間は、そんなことはいってられません。こりゃ大変だ、と思った時は、さっさと救急車で大病院にかかりましょう。
そのためには、近くの医院だけでなく、大きな病院も、いざという時どこにかかるか、決めておきましょう。一度でもかかったことがあれば、その日の当番とは関係なく、希望の病院にかかれます。そうでないと、救急車を呼んだら最後、ほぼ強制的に、その日の当番病院に連れて行かれます。これは浜松市のルールだから仕方ありません。
あらかじめ、主治医の先生に紹介状を書いていただいて、一度は持病を大病院でみてもらっておけば、緊急時でも安心です。過去のデータなどもまとめてもらって、大病院にかかっておくことが、保険の役割を果たします。
逆に、「夜間緊急時に、近くの先生ではお世話になることができないから」と、近くの医院にかからず、いつも大きな病院の外来にかかっている方。大きな病院の1分間診療で、すべてOKだと思っていたら、大間違いです。通常、大病院の外来では、自分の専門分野のこと以外は、診る余裕も責任感も持ち合わせないことがほとんどです。もし狭心症があるからといって、それ以外の病気にならない保障はどこにもありません。
「3ヵ月ごとに血液検査をしてもらっているから大丈夫」
本当ですか?血液検査でなんでもわかるようなら、すべての病気はコンピューターで診断できます。そんなことはありえません。
「大病院にずっとかかっていたけれど、ようやく話ができるようになるころには、先生がかわってしまう。そんな経験を何回もして、これではいけないと思っていました。」
そんな経験をこれ以上繰り返す必要はありません。
近所にめぼしい先生がいないか、家族や知人から、情報収集を積極的にしてみましょう。

4.セカンドオピニオン、どこまで進んだでしょうか?

多くの場合、セカンドオピニオン(他の病院にも治療方針を相談すること)は、癌の診断、治療方針の確認に用いられるようです。
「乳がん健診の結果で、あと半年様子を見るように言われた。もっとはっきりした結果を知りたい。」
「手術を勧められた、他の方法はないか?」
もっともです。
静岡県癌センターができてからは、制度としても定着しているようです。
それでも、多くの方が、そんなことをしたら、元の病院には二度とかかれない、と躊躇なさいます。本来なら、最初にかかった病院の資料をもって、他の病院に相談するのが筋なのですが、実際には、私もこっそり他の病院をご紹介したり、ネットで調べるように促したり、さまざまなパターンがあります。
もちろん、何回も同じ検査を受けるのは体にも負担ですから、勇気を出して、資料をお借りして他の病院にかかる方もいらっしゃいます。乳がん健診などは、乳がん専門医のいない検査センターで受けると、結果の説明が不確実かつ不十分で、結局病院を変えた、という方もいらっしゃいます。

あなたなら、どうされますか?
答えは一つではないからこそ、普段から「そんな時、どうしよう」と、ご家族で相談しておくことも、大切かもしれません。

そこまで深刻でなくても、普段の診療で、あなたの主治医は比較的きちんとデータを示して治療方針を示してくださいますか?いつも雰囲気だけでお薬を出される傾向があるときは、その診断と治療の根拠をたずねてみましょう。きちんとした答えが得られない時は、病院を変えるのも、一つの手段です。ただし、あくまでも、礼儀正しくたずねるのは、人間関係の基本。 ききかじりの中途半端な知識で偉そうに聞くのは、「幸せになれない患者さん」のひとりです。

5.健康診断の賢い利用方法(くぐいだより8号21号参照)

健康診断は、(1)会社で受けることができる方と、(2)できない方にわかれます。
あなたはどちらのパターンですか?
まず、(1)会社で健康診断を受けた方は、結果をもらったものの、その活用の仕方がわからないという方も多いようです。2次健診の指定を受けたものの、どの程度重要性があるのかわからなし、忙しいからという理由で、ほっといている方も多いことでしょう。そこで活躍するのがあなたの主治医です。検査結果の解釈や、普段の生活習慣への注意、実際大きな病院で検査を受ける必要があるのか?何でも聞いてみましょう。近くの医院なら、あなたの仕事が休みの土曜日でも診察していますから、受診しやすいはず。最近では、日曜日に診療する医院もあります。まだ主治医が決まっていないという方は、この機会を利用して、近所の先生との相性を確かめるのも一法。

(2)会社で受けられない方には、近所の医院で健診を受けることをお勧めします。浜松市では、40歳以上の方(会社で健診を受けられない)には、健診のはがきが送られることになっています。(婦人科健診は別)
大きな病院の健診センターで受ける方もいらっしゃいますが、女性の方が一箇所で婦人科、乳がん健診も受けられるということ以外には、メリットはありません。基本的に、健診センターは「知らない人が知らない人を診る」ところです。普段のその方の様子、状態など関係なく、流れ作業で行われます。
検査の最後に先生と面談し、「時々胸が痛くて」と相談すると、「では、(提携先の)病院にかかってください」といわれておわってしまった、などと訴えて当院にいらっしゃる方も数多し、です。

もし胸が痛くなったとき、健診センターに行きますか?
まずはお近くの主治医に行くことがほとんどでしょう。その時、症状が無かったときの以前の健診結果と比較できることも、主治医のところで健診を受けていれば可能です。
したがって、内科的な基本健診は、身近な先生に診てもらうのが一番。乳がん健診などは、乳がん専門医を紹介していただけば、十分対応可能です。自分にできないことは、誰に紹介すればいいか知っている、というのも、いい主治医の条件です。高級ホテルのコンシェルジュのような役割も、期待できます。
一年に一度は健診を受けることで、安心して一年間を過ごせるのは、どこで受けても得られる大きなメリットです。

生活習慣病
いわゆる生活習慣病のうち、糖尿病、高脂血症はやや雑な健診でも見つかります。しかし、毎年健診を受けていても、高血圧が放置されているのは、よくあることです。
なぜか分かりますか?
「今日はあわててきたから」「こういうところに来ると緊張して(血圧が)あがっちゃうの」などという言い訳で、高血圧を指摘されずにいて、ある日突然脳梗塞に、というわけです。これには注意が必要。

癌健診
癌に関しては、様々な説があり、報道などでもまどわされることが多いようです。しかし、報道で言われていることは、ほとんど「お金を使って健診をした方が医療費は安くつくのか、それとも大して変わらないのか」「統計上、健診をしたほうが、早期発見できるのか」という論点でなされた研究結果の引用です。このような研究は大切なのですが、個々の人にとっては(自分はこの世にひとりであり、統計の問題ではありません)丁寧な健診を受ければ必ずメリットがあります。当院では、毎年健診を受ける方が増え、今年(平成16年8月執筆)は4月から8月までの5ヶ月間、495人の方に浜松市の健診を受けていただきました。その中の2人に、まったく無症状の早期大腸がんが見つかって、大変感謝されています(大腸ポリープは除く)。「面倒だ、検査は受けたくないと思っていたけれど、勧めにしたがって受けておいてよかった」というのが、癌の見つかった方の感想です。しかし、統計的には約500人のうち2人しか見つからなかったから、意味がない、という話になりかねないわけです。
もし癌にかかるとしたら、自分がどんな癌にかかりやすいのか把握しておくのも、効率的に検査を受ける一つの方法です。当院では、「どんな病気に気をつけたらいいのかお悩みの、40歳以上の方に シリーズ あなたのかかりやすい癌がわかる」(10枚セット)をご用意しています。

「一滴の血液で診断できる」診断キット
糖尿病、高脂血症は、やや高額になりますが「一滴の血液で診断できます」などとうたった、大型チェーン薬局で売られている診断キットでも結果は得られます。癌に関しては、「血液一滴」は、あまり役立たないようです。まあ、血液の検査で癌が見つかったなんて話はあまり聞きませんから、判断は可能だと思います。前立腺がんだけは、例外ですが。

「PET健診」
自営業の方の間で良く話題に上る「PET健診」に関しては、賛否両論あります。またの機会にゆずろうと思います。

6.必要と欲求の違い(くぐいだより13号参照)

何のことかわからないですね。この項は、是非くぐいだより13号をご覧下さい。座談会形式で、簡単に読めます。
平たく言えば、患者さんには「自分に必要な検査、治療はわからない」から、お医者さんに「こうしてくれ」と言ってもやってもらえない時もあるし、自分では思いがけなかった指摘を受けることもある、ということです。
逆にいえば、患者さんの言いなりになんでもやってくれるお医者さんは「危険極まりない」存在なんです。

7.病も世につれ

なんと言ってもストレス社会。5人に1人は精神的な問題を抱えているという統計も、信憑性があります。
軽いうつなどは、最初に内科にかかることが多いようです。なぜなら、食欲がない、頭が痛い、腰が痛い、など、自分では、精神的なことではなくて体の病気かもしれないと考えるからです。不思議なことに、うつって、初めてなった時は、うつだってわからないんですよね。最近パニック障害の方も大勢いらっしゃいます。
当院のように、神経内科専門医というと、軽い精神科と間違って受診する方もそこそこいます。軽いうつや、パニック障害は、基本的には、主治医の先生に相談しましょう。どう考えても、軽いうつの方まで診おおせるほど、精神科医の数は多くありません。ただし、ある程度先生に経験がないと、うつなのにもらった薬は胃薬だった、なんてことになりかねません。そんな時でも、ご家族は精神的な疾患だと気がついていることは多々ありますので、ご家族と一緒に受診するのも賢い方法です。

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白鳥内科医院

〒430-0814 静岡県浜松市南区恩地町192
電話:053-427-0007  FAX:053-427-0005


診療科

物忘れ(認知症)外来、頭痛外来(6歳以上の小児を含みます)


診療時間

月曜日・火曜日・金曜日
8:30~11:00
15:30~17:30
土曜日・日曜日・祝日
8:30~11:00

学会、長期・短期研修など、水・木以外の休診日は、休診案内をご覧ください。

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水曜・木曜
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