お知らせ

「脳こうそく」は、MRIやCTで異常がなければ、心配ないと思っている方に！

当院でおなじみの「ある検査」が、NHK「ためしてガッテン」で紹介されました。

おどろいたことに、MRIやCTでまったく問題なくても、その後大きな脳こうそくを引き起こしてしまうことがあることが、実はあるのです。しかし、そのような「悲劇」をふせぐための、かんたんな方法があるとしたら？

「脳こうそくの落とし穴」

　MRIでわかる小さな脳梗塞がある一方で、脳の太い血管を詰まらせてしまう重度な脳こうそくもあります。「ためしてガッテン」（1月25日放送）で紹介されていたのは、脳こうそくの危機を脱出した、都内にお住まいのAさん。5年程前、海外旅行中に突然右手のしびれを経験しました。脳に何か異常があると思い、帰国後、脳ドックで検査してもらいましたが、脳には何の異常もなかったのです。ところがある先生は、「症状が消えてしまうことは、しばしばある」といいます。実はAさんのそのときの診断は、脳ではなく首に異常があるというものでした。それは、「ある検査」を受けることによってわかったのでした。首のけい動脈の部分は動脈硬化ができやすく、血管の道幅が狭くなることがあります。これが危険なのですが、Aさんは、このけい動脈の動脈硬化がかなり進行していたのです。

首と脳こうそくの関係とは？

　首のけい動脈で動脈硬化を起こすと、その部分は傷つきやすくなっています。あるとき、そこに傷がつくと、傷を治すために血小板などが集まってきて、そこに血栓ができてしまいます。そして、首にできた血栓は、はがれて脳の血管まで流れにのって“飛ぶ”ことがあるのです。Aさんの右手のしびれは、この血栓が飛んで起こったものでした。症状が消えたのは、詰まった血栓が溶けたからと考えられます。ただし、血栓の中には、そのまま詰まってしまい重大な症状を引き起こすものもあるわけです。一時的におこった麻痺やしびれ、ふらつきは、「TIA（一過性脳虚血発作）」とよばれ、脳梗塞の「前ぶれ」として、注意が必要です。今までは、この「神様からの警告」を有効にとらえられるかどうかは、あなたの「するどい感性」にゆだねられていました。

「Aさんのその後」

　けい動脈の動脈硬化が進行していたAさんは、首のけい動脈を治す外科手術を受けました。手術した部分は、総けい動脈と呼ばれる血管です。まず動脈硬化が起きている部分の血管を切開し、一時的に血液を流さないようにしてたまっていた動脈硬化の部分をきれいに取り除くという手術です。これは、けい動脈内膜剥離手術と呼ばれています。しかし、ほとんどの場合は「血液が固まりにくくするお薬」を服用すれば、手術は不要です。しかも、そのようなお薬や手術が必要かどうか、「神様からの警告」や「するどい感性」に頼らずに、わかる方法があります。
『それが、当院でおこなっている「けい動脈エコー」検査です。』

　当院では、開院以来４年半のあいだに、のべ1809人（平成19年2月末現在）の患者さんが、この「けい動脈（頚部）エコー」を受け、安心したり、適切な治療を受けたりしています。浜松市内のクリニックで、この検査を数多く行っているのは、当院だけです。なぜなら、白鳥院長が、脳梗塞などを専門とする、神経内科の専門医だからです。
検査自体は、およそ10分程度ででき、痛くありませんし、安全におこなえる検査です。
金額も、3割負担の方で、診察料を含め2,500円程度と、きわめて受けやすい金額となっています。
あなたがその仲間に加わるためにすることは、当院に電話をするだけ。

☆検査時間は午前8時15分（休診日の木曜以外）と、日・祝・土をのぞく午後3時15分から。各ワク2名限定。