豪＆淳　東京だより

「キョービの高校・中学生事情」を教えてくれる、甥からのお便りです。豪＆淳は、子供のいない院長のお友達みたいなもの。 毎月交互に話題をお送りします。

高校三年生、豪

■本田選手

W杯が終わって大分経つが、移籍など色々な話題を提供してサッカー熱冷めやらぬこのごろ。
期末テスト前から始まったW杯に僕も友人もそっちのけで熱中してしまい、寝不足の日が続いた。まあちゃんに連れていってもらった四年前のドイツの時より、メンバーは劣るように感じられたものの、直前の予想を覆し日本代表は一次リーグを突破。 デンマーク戦では家族で「打て！」と声を上げて盛り上がった。

日本躍進の立役者となった本田選手は試合後のインタビューで［満足していない、思ってたより喜べない」などと語っていて、ただただすごいなあと。

■大ミラーの舞台

さて夏休みに入って東急文化村シアターコクーンにて蜷川演出「ファウストの悲劇」を観劇した。野村萬斎氏がファウストに、勝村政信氏がメフィストフェレス。長塚圭史や木場勝己、臼井晃各氏などそうそうたるメンバーに期待は高まる。
舞台上三面が大ミラーの壁だが、照明の具合で中が透けたり、奈落が地獄に見立てられていたり、舞台の隅々まで使った演出に目を見張る。

悪魔や天使がワイヤーアクションで飛ぶと、ミラーに映りこんで、沢山の悪魔が見える。時に観客まですべて映り込み、光と闇が交錯し、荘厳な音楽とともに幻想的な世界を作り出す。また煙と花火が効果的に炸裂。横で観ていた淳も「すごい！」「勝村さんかっこいい」と興奮。

最後は定石通り悪魔に身体も魂もとられてしまうのだが、今まで聞いたこともないほどの長台詞をファウスト演じる野村氏が一人芝居のようにこなし、感嘆した。久々にパワーをもらった舞台だった。

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