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鵠通信 ― くぐいだより ― 第73号

あなたからの“うれしい声♪”
第30回
病気が何か分かる事ができた。家族と本人の「メンタル面」がシンクロすることが分かった。

Y・Sさん(73歳男性 東町)の娘さん

清水でも神経内科に通っていたため、捜していたところ、白鳥内科の看板を見かけ、受診するようになりました。

■聞きなれない病名
受診してすぐに、 今までとは違う病名の「脊髄小脳変性症」と診断されました。インターネットで調べたり、患者会で出している本を取り寄せて、はじめてどういう病気なのかということがわかりました。
本にも書いてあったように、 少しずつ今までできたことが、できなくなっていき、本人はつらそうでした。私たちも病気だからしかたないとは思っていたのですが、少しでも今の状態を維持できるように・・・と介護保険の手続きをして、リハビリに通わせていました。
一昨年十一月に誤嚥性肺炎を患って以来、自分で歩くことができなくなり、オムツの生活、食事をキザミ・トロミ食(おかゆ)になってしまいました。

■小五を筆頭に三人の子供を持つ親として
家事・育児と介護の両立が出来るのか不安の中、一年余を迎えた頃、父の薬をもらいに来て診察室に入った時でした。先生から「最近どう?」と聞かれたあとに 「そろそろ最期を迎える準備をしたら」と言われドキッとしました
その時に「別の病院で最期を迎えなくても、本人が自宅でよければ家族で見送ってあげればいいんだよ」と言われました。
そのすぐ後で、九十歳後半の方がなくなられ、その身内の方からおうちでなくなった時の話を聞きました。

■受け入れる気持ちが、明るさへの秘訣(ひけつ)?
こういう形もあるのだなあと思うのと同時に、本人もそれを望んでいるのかなと思ったら、今までずっと頭を悩ませていたことが、消えていくような気がして・・・。きっと私がそう思えるようになったことで、父と接している時の態度等も変わったのでしょうか。
気のせいか父も前より明るくなり、よく話をしてくれるようになりました。子供達も父への接し方が少しずつ変わってきました。これは、父の最期を迎える覚悟ができたからなのでしょうか?

【ドクター白鳥から】

Sさんが、最初、ひとりでうちにいらしたのは、もう六年近く前。

■娘さんに後押しされて、無理なく出てきた言葉とは?
私の見立てでは、残念なことに、「脊髄小脳変性症」という難病でした。だんだんと歩きにくくなり、数年後には娘さんが、車椅子で連れてくるようになりました。誤嚥性肺炎(食べ物が気管に入っておこす肺炎)を起こすと、それも困難に。娘さんだけが薬を取りに来ることが、増えました。
そんなある日、ふと、「今後の見通しをお話をして、心構えをしていただこう」という気持ちがわきました。
「そろそろ最期を迎える準備をしたら?」と、ごく自然に言葉が口について出ました。
娘さんの、父親Sさんや、子供に対する愛情深さが、あと押ししてくれたのでしょう。

■核家族化
現在は、核家族化が進み、人の死に接する機会が、激減。だから、家族の死、自分の死。絶対に避けられないことなのに、その大事なことに思いをはせる経験、機会が、残念なことに、失われています。
娘さんも、小学生の子供を三人抱え、「父親の死を自宅で迎える」ことには、不安をお持ちでしょう。しかし、テレビドラマと違い、病院で迎える死は、孤独です。チューブや点滴につながれ、意識は朦朧とし、最後のお別れを家族とすることもなく、亡くなります。

お盆の時期。あなたも「死」=「それまでいかに生きるか」に思いを寄せる時間を作ってはいかがでしょうか?

参考図書
死ぬときに後悔すること25、50歳までに「生き生きした老い」を準備する、家庭の医学(レベッカ・ブラウン)など多数

※立ちくらみが始まった「脊髄小脳変性症」、もっと詳しく知りたいあなたに
Sさんの初診時の主訴は、「立ちくらみ」と「夜間頻尿」でした。どちらもありふれた症状ですよね。しかし、立ちくらみは、フラッとするだけでなく、立ち上がり時、実際に血圧が低下。(シェロング・テスト陽性)
清水市の病院では、「自律神経失調症」と診断されていました。暗に精神的疾患だと診断しているわけです。しかし、頭のCTをとると、小脳(=運動機能を司るところ)に萎縮が。脳幹部(脳のおおもと、脊髄と大脳をつなぐところ)も、わずかですが、痩せています。
したがって、当時は小脳症状(=麻痺=筋力低下は認めないものの、動きがぎこちなく、バランス障害が出て、言葉もとぎれとぎれに)はまだなかったものの、「脊髄小脳変性症」と診断。その中には、さまざまなタイプがあります。私自身は、大学院時、「DRPLA」という、きわめて稀なタイプを、当時の名古屋大学では始めて診断したこともあり、この疾患には思い入れがあります。Sさんは、「SDS」という、これも稀なタイプでした。動きや言葉だけでなく、自律神経(血圧や消化管の働き、呼吸などを司る神経)も侵される、つらい疾患です。

豪&淳
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白鳥内科医院

〒430-0814 静岡県浜松市南区恩地町192
電話:053-427-0007  FAX:053-427-0005


主な診療内容

物忘れ(認知症)外来
頭痛外来(6歳以上の小児を含みます)
パーキンソン病とその類縁疾患


診療時間

月曜日・火曜日・金曜日
8:30~11:00
15:30~17:30
土曜日・日曜日・祝日
8:30~11:00

学会、長期・短期研修など、水・木以外の休診日は、休診案内をご覧ください。

現在、予約は再診患者さんで若干込み合っている状態です。
恐れ入りますが、初めての方は、予約無しで、お早目の受診をお願いいたします。
お越しになる際は、必ず、時間に余裕をもっていらしてください。
認知症の診療には、多くの時間と手間がかかるからです。

また、再診で、予約の日に来られなかった方も、予約無しでお願いします。
混乱を避けるため、予約日時の取り直しは一切ご遠慮いただいております。

2017年から、1時間当たりの予約患者さんの数を減らし、以前に比べると、はるかに待ち時間は少なくなりました。


休診日

水曜・木曜
(毎週日曜・祝日診療)


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