お知らせ

鵠通信 ― くぐいだより ― 第63号

「糖尿病」ってなぁにー?
名前はみんな知っている「糖尿病」でもその実態をご存じですか?

当院には糖尿病の患者さんが沢山お見えになります。
毎日お顔を合わせているスタッフの私ですが、実は糖尿病についてまったく理解していないことに気付きました。
先生に“糖尿病って何?”と聞かれて「足が腐って切断したり、目が見えなくなる病気です!」と思いっきり答えたくらいの無知でした。
これでは医療機関のスタッフとしてあまりにも恥ずかしいので、今回いろいろ調べてみました。
わずかでもご参考になれば幸いです。

☆糖尿病ってどんな病気?
すい臓から分泌されるインスリン(血糖値を下げます)というホルモンの出が減ったり、その働きが悪くなった結果、「血液の中のブドウ糖の濃度が高くなる病気」です。
つまり、インスリンの作用が不足することにより、糖が有効に使われていない状態です。

☆どのくらい患者さんがいるんですか?
約七百四十万人。ごくありふれた病気です。年齢とともに増加して五十代で七人に一人、六十代では六人に一人が該当します。 糖尿病の患者さんって、ケガや風邪の患者さんと違って外見からは「全く」区別がつきませんよね。
では次の人たちの中で糖尿病の患者さんは誰でしょう?

この人たちの中で1人が糖尿病患者なんです。
・・・まったく分からないですよね。

☆糖尿病ってどんな症状なの?
糖尿病になるとノドが渇く、トイレが近くなる、体がだるい、疲れやすいなどの症状が現れますが、その現れかたはさまざまで、 中には自覚症状が全く現れないことも珍しくありません。そのため治療をせず、血糖コントロールが良くない状態を続けていると合併症が出てきます。
眼の奥にある網膜が侵され失明することもある「網膜症」。腎臓の機能に障害が現れる「腎症」。全身の神経に障害がおきる「神経障害」です。手足のしびれなどの神経障害は院長が専門。眼科には紹介状をもらって受診しましょう。
以上の三つが糖尿病の「三大合併症」と言われています。
このほか糖尿病の患者さんは「動脈硬化」が進みやすく、その結果、狭心症や心筋梗塞などの心臓病、脳梗塞などの脳血管障害(これも院長の専門分野)の危険が大きくなります。

☆糖尿病の種類と原因は?
糖尿病の二つのタイプをご存知ですか?
(1)2型糖尿病・・・日本人の糖尿病のほとんどがこのタイプです。糖尿病になりやすい体質に、肥満やカロリーの取り過ぎ、精神的ストレスなど、好ましくない生活習慣が加わって、インスリンの作用が不足します。
四十代以降に多く発病しますが、最近では子供の2型糖尿病も増加しています。

(2)1型糖尿病・・・風邪などの感染症をきっかけに急に発病し、生活習慣とは無関係です。子供や若年層で多く発病し、インスリンの分泌がほとんどなくなるため、インスリン注射が必要で、適切な治療を続けないと昏睡などが起きることがあります。

☆2型糖尿病になりやすい人の特徴は?
四つあります。 まずは炭水化物と糖質の取りすぎ。特にお菓子やケーキは日本の糖尿病激増のおもな原因でしょう。甘いドリンクも良くないです。
第二に、 欠食やまとめ食い。血糖値を急激に上げるのですい臓の負担が増します。
第三に、 運動不足。いくら食べても、運動して消費してしまえば血糖値は上がりません。
最後に、 肥満。太ると、血糖値を下げるために大量のインスリンが必要になります。ただし、悪化すると逆にやせることも。

☆遺伝するの?
1型は無関係ですが、2型は関係します。両親のどちらかが糖尿病だと25%、両方だと75%、子供のリスクが高まります。親や兄弟姉妹に糖尿病患者がいる人は、そんなに太ってなくても簡単に糖尿病になります。ビックリするような細い人でも糖尿病になります。遺伝と生活習慣、半々くらい影響すると言われています。
糖尿病そのものは治りませんが、合併症は根気強く通院すれば、予防することができます。

豪&淳
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白鳥内科医院

〒430-0814 静岡県浜松市南区恩地町192
電話:053-427-0007  FAX:053-427-0005


主な診療内容

物忘れ(認知症)外来
頭痛外来(6歳以上の小児を含みます)
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診療時間

月曜日・火曜日・金曜日
9:10~11:00
15:30~17:30
土曜日・日曜日・祝日
9:10~11:00

学会、長期・短期研修など、水・木以外の休診日は、診療日時案内をご覧ください。

現在、予約は再診患者さんで若干込み合っている状態です。
恐れ入りますが、初めての方は、予約無しで、お早目の受診をお願いいたします。
お越しになる際は、必ず、時間に余裕をもっていらしてください。
認知症の診療には、多くの時間と手間がかかるからです。

また、再診で、予約の日に来られなかった方も、予約無しでお願いします。
混乱を避けるため、予約日時の取り直しは一切ご遠慮いただいております。

2017年から、1時間当たりの予約患者さんの数を減らし、以前に比べると、はるかに待ち時間は少なくなりました。


休診日

水曜・木曜
(毎週日曜・祝日診療)


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