お知らせ

明日へのSTEP! ‐白鳥院長の甥、豪。14歳の生きる道‐

子供がいない院長に、「キョービの中学生事情」を教えてくれる、豪君からのお便りです。

おじいちゃんとの“お茶”

おじいちゃんが、静岡から川崎の老人ホームに引っ越した。
それで、母さんが週三回位おじいちゃんの所に通うようになった。

休みの日、母さんが、おじいちゃんに“お茶”をご馳走しに行くというので、ぼくもついていった。車で四十分、その老人ホームは建てられたばかりでホテルのようだった。

◆いつもどおりの会話◆
二階にある部屋に入ると、おじいちゃんは横になってテレビをみていた。丁度ヘルパーさんもいて、母さんはサランラップを渡していた。それはおじいちゃんの足の傷を治すためのものらしかった。

近くにいって挨拶をした。
おじいちゃんは、いつものように泣きながら 「豪ちゃんは何歳になりましたか?」と僕に尋ねた。ぼくはもう慣れっこになっていて「14歳です」と答えた。

◆アルツハイマーのおじいちゃんが、自分から話しかけた◆
母さんが、一階の休憩室で“お茶”をするというので、おじいちゃんの車椅子を押して、先にその部屋へと向かった。すぐに母さんが来て、抹茶をたて始めた。

すると突然、

「巨人が優勝しましたなぁ」

とおじいちゃんが話し始めた。
おじいちゃんの方から話をするのはめずらしいことだったので、ぼくと母さんは驚いた。

そしてしばらく話をしている間に、母さんが、抹茶と桜餅を用意してくれた。抹茶と桜餅はとてもおいしくて、おじいちゃんも「おいしいですなあ」と嬉しそうだった。

食べ終えて母さんが片付けをしている間、おじいちゃんと二人で話すことになった。ぼくは何を話そうかと戸惑っていると、おじいちゃんは「豪ちゃんは今何歳でしたかの」と、再びぼくに涙をこぼしながらたずねてきた。そんなおじいちゃんをみていると、アルツハイマーとわかっていても、哀しくなった。

ぼくが大人になる頃には、治る病気になっているのだろうか?

でも、今回、おじいちゃんをみていると、前よりも元気になってきているようにも思う。自分で立てるようにもなってきたらしい。完全には治らないかもしれないけど、「良くなって欲しいな」と思う。

【院長から】
豪君のおじいちゃんは、 耳鼻咽喉科の開業医として、長く活躍された方です。(私の姉の舅)

おじいちゃんや、まだ小さかった豪君といっしょに、ディズニーランドに遊びに行ったころを、昨日のことのように思い出しました。
現在では、アルツハイマー型認知症で療養中です。おじいちゃんが 大好きだった、抹茶と甘いもので、脳が活性化したのでしょう。「めずらしく自分から話し出した」というのが、ほほえましいです。
次回は、 豪君から昔話でもすると、もっとおじいちゃんが活性化されるかもしれません。

追伸
その後、おじいちゃんが
「また、桜餅を食べたい」と、話しかけてきたそうです。

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白鳥内科医院

〒430-0814 静岡県浜松市南区恩地町192
電話:053-427-0007  FAX:053-427-0005


主な診療内容

物忘れ(認知症)外来
頭痛外来(6歳以上の小児を含みます)
パーキンソン病とその類縁疾患


診療時間

月曜日・火曜日・金曜日
9:10~11:00
15:30~17:30
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9:10~11:00

学会、長期・短期研修など、水・木以外の休診日は、診療日時案内をご覧ください。

現在、予約は再診患者さんで若干込み合っている状態です。
恐れ入りますが、初めての方は、予約無しで、お早目の受診をお願いいたします。
お越しになる際は、必ず、時間に余裕をもっていらしてください。
認知症の診療には、多くの時間と手間がかかるからです。

また、再診で、予約の日に来られなかった方も、予約無しでお願いします。
混乱を避けるため、予約日時の取り直しは一切ご遠慮いただいております。

2017年から、1時間当たりの予約患者さんの数を減らし、以前に比べると、はるかに待ち時間は少なくなりました。


休診日

水曜・木曜
(毎週日曜・祝日診療)


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