お知らせ

鵠通信 ― くぐいだより ― 第23号(平成17年6月)

風呂上り、自然の風が心地よい季節です。

ここ二ヶ月間で、内科、脳卒中、神経学会と、三連続で学会に出席し、思ったことが、3つあります。

ひとつには、「肥満」が国民病になっていること

これは、内科学会で感じることですが、今の日本を象徴しています。たかだか50年前には、国民病は「結核」で、これは栄養不足に基づくものでした。それが、今では栄養過多(あるいは栄養の偏り)が国民病なのだから、驚きます。まあ、自分の生活を振り返っても、

1. 忙しいから体を動かす時間がない

2. 外食もコンビニも、ここ10年で猛烈に増え、買って食べるには不自由しない

3. したがって、ストレス解消のためついつい食べてしまう、

という環境では、太るのもしょうがないな、という感じです。医学的には、「メタボリックシンドローム」と横文字で言われていますが、高血圧、糖尿病、高脂血症は、「肥満」から生まれる三兄弟のようなもの。コレステロール値がいくつになったら治療するのか?は人(素人も含めて現代人はこの話題がお好き)によって言うことが違い、永遠のなぞみたいな感じですが、特に女性の場合、コレステロールが単独で高いときにはかなり許容範囲が広い。一方、程度はたいしたことがなくても、糖尿病、高血圧もと、二兄弟、三兄弟なかよく共存しているときは、動脈に対する悪さが掛け算状態となるため、以前よりもよりきびしくコレステロール値を下げる必要がある、というのが、現在の主流の考え方です。

だから、コレステロールの話題が出てきたとき、「それじゃ、糖尿病はあるの、高血圧は?以前に狭心症や心筋梗塞をやってない?肥満は?」という言葉が出てこないようでは、インチキです。

次に、神経内科医は、癒しの顔をしていない、という話題。

鹿児島(神経学会は鹿児島でした)に向かう飛行機の、待合室、ごく自然に神経学会ご一行の先生方が多かったのですが、つまらなそうな、不幸な顔つきの先生が多いんですよ。自分も、大学で研究生活を送っていたときは、あんな顔つきだったんだ、とこれも自分でわかることなんですが、こんな暗い顔で、人を癒す力があるのかな?と素直に思ってしまいます。神経内科は、医学の中でもまだこれから、という若い学問なので、研究志向の優秀な先生もいらっしゃるので、好きな研究していてそんなに暗いこともないだろう、と思うのですが、そうもいかんのだな。ついつい権威主義に毒され、保身のために大切な時間をすごしている先生も多いのだ、と考えられます。まあ、研究者は必要なので、研究はがんばってほしいものですが、実際にはほとんどの人は臨床家(患者さんを診察するお医者さん)になるのだから、広く人間を学びたいもの。

ER(NHKBSでも放送されている人気シリーズ、アメリカの病院の救急部=日本と違い、大病院の外来の半分以上を占めるため、日本でいえば救急と外来を足して二で割ったようなもの、を舞台にしたドラマ、専門家から見てもリアルなことで有名)をみていても、患者と医師(看護師や事務も)の関係が、ドライであるとともに、率直に話し合う雰囲気を作ることに、ごく自然になれていることがよくわかり、感心するのですが、日本も少しづつかわっていくと予想しています。なぜなら、患者さんが率直に話を出来る雰囲気は、正しい診断に至る重要なポイントであることが、小生の実感であり、研究でも示されているからです。これは、お金もかからないとても大切な要素だと思いませんか?(実は、率直に話せるように教育、自己成長するには、お金も時間もかかります)

最後に、神経内科のお医者さんもいろいろだ、という話

鹿児島大学は、神経内科の世界では、ユニークな研究をしていることで有名です。そのため、地方都市であるにもかかわらず、ここ10年で2回目の神経学会が開かれたのですが、この教授がやっぱりユニークなんです。これだ、と思ったテーマ(専門的な話になりますが、HAMという九州に多い疾患を発見し、その原因、治療法の研究に人生ささげてきました)にくらいつく粘り強さは、鹿児島男児の本懐なのでしょうが、多趣味、酒飲み、商売上手なことにも驚かされます。鹿児島大付属病院長を兼任していたとき、救急も出来る大学病院にしようとがんばりすぎて、高血圧と痛風で2ヶ月ほど入院されたそうです。そのとき、自分の健康も余暇も大切だとさとって?爾来夢だった日本画を始めたのですが、これが本格的で、なかなか迫力のある絵です。しかも、このときの闘病記を「ビールを飲んでもなおせる痛風」(こんな感じの題でした)という一般人向けの本にして売り出し、絵の具代の足しにしているとのこと。
そんなわけで、小生も久しぶりに外の世界に出かけてきました。ちなみに、ちょっと足を伸ばした屋久島の写真集、待合にてご覧下さい。

閑話休題

みなさんに、再診の時「当院に来てよかったこと」を書いていただいています。毎日、目を通させて頂いていますが、一番多いのは「話しやすく安心できる」というご意見で、当院の方針が理解されて居るようです。ありがとうございます。  

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白鳥内科医院

〒430-0814 静岡県浜松市南区恩地町192
電話:053-427-0007  FAX:053-427-0005


主な診療内容

物忘れ(認知症)外来
頭痛外来(6歳以上の小児を含みます)
パーキンソン病とその類縁疾患


診療時間

月曜日・火曜日・金曜日
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土曜日・日曜日・祝日
8:30~11:00

学会、長期・短期研修など、水・木以外の休診日は、休診案内をご覧ください。

現在、予約は再診患者さんで若干込み合っている状態です。
恐れ入りますが、初めての方は、予約無しで、お早目の受診をお願いいたします。
お越しになる際は、必ず、時間に余裕をもっていらしてください。
認知症の診療には、多くの時間と手間がかかるからです。

また、再診で、予約の日に来られなかった方も、予約無しでお願いします。
混乱を避けるため、予約日時の取り直しは一切ご遠慮いただいております。

2017年から、1時間当たりの予約患者さんの数を減らし、以前に比べると、はるかに待ち時間は少なくなりました。


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水曜・木曜
(毎週日曜・祝日診療)


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