鵠通信 ― くぐいだより ―　第14号（平成16年9月）

皆様、今年の夏はどうお過ごしになりましたか？

次回の休診日は１０月８日（金）となりますので、ご協力をお願いします。
１０月２２日（金）からインフルエンザの予防接種を開始（それより前だと早すぎますよ）しますので、その前にお休みを頂きます。

八月のお盆休みは、静岡でひとり暮らしをしているおばを連れて、近場の温泉に二泊してきました。

もう７０になりますから、休みにひとりではさみしかろうと、さそったのですが、一筋縄ではいきません。
十年近く、お花の先生を続けてきて、今でもきれい好きで、いっこくなおばです。もともと肝臓が悪く、血糖値も高くなってきて、インスリンなども使っているため、人一倍健康に気を使っています。

「私は温泉には入れません」「だるくて歩けません」「七月に行った箱根はもっと涼しかった」「これは食べられません」と、文句ともつかないネガティブ発言のオンパレードです。

しかし、ここで機嫌をそこねてもしょうがないので、ほとんど聞かないふりをして、好きに行動してもらいました。我ながら大人になったものだと、感心してしまいます。食欲がないといいながら、山盛り健康食品をとっているのには、びっくりしますが、これも批判は禁物。「そんなに健康食品を摂って、肝臓に負担がかからないの？」と、口元まで言葉が出掛かります。

それでも少しは休みになったでしょうか。はなはだ疑問ですが、何とか無事に帰ってきました。おばには、東京で暮らしている小生の姉の家族と同居する話もあったのですが、いつのまにか立ち消えになった理由も、なんとなくわかる気がします。本当の親子だと、更にやっかいなこともあるかもしれないと、考えさせられた三日間でした。

これから先、ひとり暮らしのお年寄りが増えていくにあたって、どうしていけばいいか、決めかねている方、ご家族もいらっしゃるかと思います。その際、正解はないかもしれませんが、少しでもご相談にのれれば、と考えています。

ともあれ、奥三河の自然はいつもは日帰りでしか味わえないのですが、二泊もすればのんびりとできて、近場の気楽さを満喫できました。「あれ、こんなところで」という方に、何人かお目にかかったのも、ご愛嬌。

今月で二周年を迎えた白鳥内科医院を、よろしくお願いします。

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